Lofree「FLOW Lite」は滑らかタッチとコスパに優れる大注目のメカニカルキーボード:武者良太の我武者羅ガジェット道(2/3 ページ)
Lofreeから新しい「FLOW Lite」が登場します。69ドル(記事執筆時点は約1万円)で購入できるキータッチに優れたキーボード──これは品質追求型の高級キーボード市場のトレンドを作る素質があるとみました。
そして同時に軽くなったのはキーの押下圧です。約50g(FLOW)から、約40gの軽さとなりました。この1/5の軽量化は、実際にキータイプしてみると数値以上に差を感じます。柔らかい餅に触れているかのように軽やかなのです。何時間でもタイピングしていられそうな心地よさがあります。
約40gという押下圧は、ハイエンドモデルであるEdgeでも同じ設定でした。しかしFLOW Liteの方が触れたときの感触が軽く感じます。
メイン基板を別素材のシートで挟み込み、タイピング時の軸ブレを吸収するガスケット構造は変わらず採用されています。つまりこの柔らかいという感覚は、ABS樹脂ケースが影響しているのでしょうか。
触れる人によって好みの感触は異なるでしょう。しかし静電容量無接点方式のHHKBやREALFORCEに慣れた筆者にとっては、FLOW Liteこそ僕の身体にマッチするキーボードだと強く実感します。
同時にキーボードは筆や万年筆のように「キーを押したとき=文字を記したときのセクシーな感触」の良しあしで選んでもよいデバイスだという思いが強くなります。
FLOW LiteはFLOWの下位製品は言い切れない
FLOW Liteには、FLOWより安い(後述)のに、FLOWより使いやすくなっているポイントが2つあります。
1つ目は、ワイヤレス接続の方式が選べること。Bluetooth接続だけではなく、付属のUSBドングルを用いた2.4GHzワイヤレス接続が可能です。
有線接続とほとんど差がないとはいえ、気になる人にはとても気になってくるし、なんなら気持ち悪さも感じてくるBluetooth接続時の遅延を解消するためでしょうか。FLOW Liteのキーをたたくと有線接続と変わりがないと思えるくらい、接続しているPC側にはダイレクトに文字が打ち込まれていきます。
実はFLOWにはこのドングルが付属しておらず、2.4GHzによる無線接続に非対応でした。
もう1点の改良ポイントは、キックスタンド(ティルトスタンド)の搭載です。デザイン優先で作られたと思われるFLOWの脚部は固定式でしたが、FLOW Liteはご覧のように角度調整用の足が付きます。
椅子の高さと机の高さ、そしてキーボードを使うユーザーの体形など、さまざまな要因が重なり合うために、キーボードには絶対に角度調整用のキックスタンドが必要とは言い切れませんが、筆者はキックスタンドで角度をつけた方が疲れにくくて長時間のキー入力が楽になるという感想を持ちました。よってこの機構は歓迎できます。
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