バッファローが10月下旬発売予定のWi-Fi 7ルーター「WXR9300BE6P」のスペックと想定価格を公表 10GbE対応インターネットポート付きで約3.5万円
バッファローが10月下旬に発売している新型Wi-Fi 7ルーターのスペックと想定価格を公表した。10GbE対応インターネット(WAN)ポートを備えつつも価格を3.5万円程度に抑えていることが特徴だ。ただし、ローカル(LAN)ポートは1Gbps止まりなので注意したい。
バッファローは9月19日、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応の無線LANルーター「WXR9300BE6P」の詳細なスペックと想定価格を公表した。想定価格は3万4980円で、10月下旬の発売を予定している。
無線区間の最高速度(理論値)は約9300Mbps(MLO利用時の理論値)
本製品は2.4GHz/5GHz/6GHzでの通信に対応している。Wi-Fi 7規格を利用した際の各帯域における最高通信速度(理論値:以下同)は以下の通りだ。
- 2.4GHz帯:688Mbps(40MHz幅)
- 5GHz帯:2882Mbps(160MHz幅)
- 6GHz帯:5764Mbps(320MHz幅)
本製品はWi-Fi 7のオプション機能である「MLO(Multi Link Operation)」に対応しており、端末側が対応していればこれらの帯域を“束ねて”通信できる。その場合、最高通信速度は688+2882+5764=9334Mbpsとなる。
なお、本製品のMLOは帯域を束ねて高速通信を行う「同時モード」の他、状況に応じて通信を切断することなく帯域を切り替える「切り替えモード」にも対応している(切り替えモードの利用も端末側の対応が必要)。
10GbE対応は「インターネットポート」のみ
本製品には合わせて5基のイーサネット(有線LAN)ポートが備わっている。うち1基は10GBASE-T(10Gbps)対応のインターネット(WAN)ポートで、残りの4基は1000BASE-T(1Gbps)対応のローカル(LAN)ポートだ。インターネットポートを10GBASE-Tとすることで、最近利用できるエリアが広がり始めた1Gbps超(マルチギガビット)のインターネット回線をWi-Fi 7(あるいはWi-Fi 6/6E)デバイスで存分に生かせるようになっている。
ただし、ローカル側の有線ポートは1Gbps止まりとなるため、1Gbps超のイーサネットポートを備えるPCでは、そのポテンシャルを生かせない。ここは、価格とスペックとのバランスを取ったということなのだろう。
本製品は「Wi-Fi EasyMesh」規格のメッシュネットワークの構築に対応している。メーカーを問わず、同規格に対応する無線LANルーター/中継機を複数台用意すれば、簡単にメッシュネットワークを構築可能だ。
また、本製品にはルーター側にセキュリティソフトウェア「ネット脅威ブロッカー2 プレミアム」(DiXiM Security)が搭載されている。キッズタイマーを始めとするペアレンタルコントロールを行える他、セキュリティアプリを導入できないスマート家電やスマートTVなどの保護にも活用できる。ただし、このソフトウェアは有効化してから1年間のみ無償で、2年目以降は有料となる(※2)。
(※2)1年プランは2980円、2年プランは4980円、3年プランは5980円)
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