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今PCを買うなら「AI PC」にしようと決めた理由 【実用レビュー 最終回】やっぱり最新モデルだとベンチマークテストで実感(2/3 ページ)

日本HPから発売された「AI PC」の「Envy X360 Laptop 14-fc(インテル)」。個人向けノートPCの最上位モデルにあたる本機を試して分かったことをまとめた本連載。最終回の今回は、性能面を中心に見ていこう。

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SSD以外では旧モデルを圧倒 バッテリーの持ちもまずまず

 PCの総合的な性能を測るULのPCMark 10 Extendedでは、総合結果で約1000pts、約1.23倍高速になった。ProductivityやDigital Content Creationではともに約1.3倍以上と高スコアだった。逆にSSD単体ではいずれもPCI Express 4.0 x4接続で、容量こそ512GBのLAVIE NEXTREME Carbonが1TBのEnvy x360 Laptop 14を上回った。


PCMark 10 Extendedのテスト結果

Envy x360 Laptop 14のCrystalDiskInfoとCrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア

こちらは、LAVIE NEXTREME CarbonのCrystalDiskInfoとCrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア

 モバイルPCでは、性能以上にバッテリー駆動時間の方が気になるという人も多いだろう。試しに、PCMark 10/Applications Battery Lifeを実行したところ、Envy x360 Laptop 14は公称値に近い9時間4分、一方のLAVIE NEXTREME Carbonは約7時間という結果になった。

 ただ、LAVIE NEXTREME Carbonは2年以上の利用を繰り返してきてバッテリーもだいぶ劣化しており、その分は差し引いて考える必要がある

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PCMark 10/Applications Battery Lifeのスコア。容量が大きいEnvy x360 Laptop 14が9時間4分動作した(Windows 11の省電力設定を「バランス」/バックライトの輝度は50%/キーボードバックライトをオフで計測)

両モデルのバッテリーレポートの結果。LAVIE NEXTREME Carbonはサイクルカウントが300回を超えており、経年劣化もある

 実際に利用していても、両モデルとも朝から晩まで持ち出して使っても1日ならACアダプターは持ち歩かなくても大丈夫というのは変わらない。とはいえ、頻繁にビデオ会議をこなすなら、どちらも何かしらのACアダプター(純正の出力65W以外でも)を持ち歩いた方がベターだ。

 特に、画面を明るくしてビデオ通話時のライティングとして使えるEnvy x360 Laptop 14のユーティリティー「HP Enhanced Lighting」を使うと、バッテリーはてきめんに減るので気をつけたい。

 ちなみに、Envy x360 Laptop 14に付属するUSB Type-C端子のACアダプターは出力が65Wで、重量は実測で195g、3ピンの電源ケーブルは105gあった。ACアダプター自体のサイズは小型だが、ケーブルはやや太めで電源ケーブルを含めてかさばるため、筆者はスマホも同時に充電できるプラグを一体型の小型ACアダプターを利用していた。


Envy x360 Laptop 14に付属するACアダプターと電源ケーブル

純正品以外を使うと画面のようなアラートが表示される

 参考までに3DMarkのテストも行った。どちらもCPU内蔵GPUではあるが、Envy x360 Laptop 14のIntel Graphixsは「リアルタイムレイトレーシング機能」もサポートするなど着実に強化されており、AAAなどビッグタイトルを除けば、意外と快適にプレイできるゲームは多い。

 Steamでちょっとした息抜きのつもりが、うっかり時間が溶けてしまったということもままあったので気をつけたい。


Steel Nomad Lightのテスト結果。左がEnvy x360 Laptop 14、右がLAVIE NEXTREME Carbon(以下、同様)

Time Spyのテスト結果

Fire Strikeのテスト結果

Fire Strike Extremeのテスト結果

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