今PCを買うなら「AI PC」にしようと決めた理由 【実用レビュー 最終回】やっぱり最新モデルだとベンチマークテストで実感(1/3 ページ)
日本HPから発売された「AI PC」の「Envy X360 Laptop 14-fc(インテル)」。個人向けノートPCの最上位モデルにあたる本機を試して分かったことをまとめた本連載。最終回の今回は、性能面を中心に見ていこう。
日本HPの14型モバイルPC「Envy x360 Laptop 14-fc(インテル)」は、Core Ultra シリーズ1(開発コード名:Meteor Lake)を搭載した「AI PC」だ。これまで使っていた、同じく14型のモバイルPCであるNECパーソナルコンピュータのモバイルPC「LAVIE NEXTREME Carbon」(PC-XC950DAG)からリプレースしてPC USERの記事制作に使い込んできた。
今回は最終回として、性能面の比較を中心に触れていこう。
- 【第1回】日本HPの「Envy x360 Laptop」を使い始めたワケ
- 【第2回】いきなりの実戦投入で気付いた「Envy x360 Laptop 14」のメリット
- 【第3回】キーボードやタッチパッドは使いやすい? ビデオ会議はどうだ?
- 【最終回】やっぱり最新モデルだとベンチマークテストで実感(本記事)
やはり新モデルは快適
この連載の初回で触れた通り、これまで使っていたNECパーソナルコンピュータの14型モバイルPC「LAVIE NEXTREME Carbon」が1kg以下の937gに対し、Envy x360 Laptop 14は約1.39kgと400g以上の差がある。
これまで、液晶ディスプレイの見やすさやインタフェース回り、キーボードやタッチパッド、ビデオ会議での使いやすさをチェックしてきたが、この重量差を許容できたのは、性能面も大きい。
両モデルの主なスペックは下記の通りだ。
| モデル名 | Envy x360 Laptop 14 | LAVIE NEXTREME Carbon |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 155U(12コア14スレッド/最大4.8GHz) | Core i7-1195G7(4コア8スレッド/最大5.0GHz) |
| メモリ | 32GB(LPDDR5) | 16GB(LPDDR4X) |
| ストレージ | 1TB SSD(PCI Express 4.0接続) | 512GB SSD(PCI Express 4.0接続) |
| GPU | Intel Graphics(CPU内蔵) | Intel Iris Xe Graphics eligible(CPU内蔵) |
| ディスプレイ | 14型有機EL | 14型IPS液晶 |
| 画面解像度 | 2880×1800ピクセル | 1920×1200ピクセル |
| Webカメラ | 約500万画素(Windows Hello対応) | 約200万画素(Windows Hello対応) |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax) | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) |
| ボディーサイズ | 約313(幅)×218(奥行き)×16.9(厚さ)mm | 約313(幅)×218(奥行き)×17.5(厚さ)mm |
| 重量 | 約1.39kg | 約937g |
| バッテリー駆動時間 | 約10時間30分(MobileMark 25) | 24時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0) |
| OS | Windows 11 Home(バージョン23H2) | Windows 11 Home |
| 価格 | 26万4000円 | 28万円前後(発表当時) |
従来は第11世代のCore i7-1195G7(4コア8スレッド)プロセッサを使っていたが、大きな不満があったかというと日常的には感じていなかった。そう、新モデルを触るまでは。
左がEnvy x360 Laptop 14、右がLAVIE NEXTREME Carboだ。同じCoreプロセッサだが、世代的には3世代の進化があるだけでなく、Pコア/Eコア/LP Eコアという構成の違いもある
両モデルとも、日々の業務(原稿執筆や編集、静止画や動画の編集/加工、ビデオ会議、WordやExcel、PowerPointといったオフィスアプリ)での利用がメインだが、やはり新モデルの方が引っかかりもなくスムーズに感じられる。
ビデオ会議の快適さは前回でも触れたが、別の観点ではビデオ会議中でもながら作業がスムーズに行え、Photoshop作業中のモタつきやアプリの切り替えも気にならなくなった。
また、ちょっとした動画の編集作業も、より高速なデスクトップPCに切り替えることなくノートPCで完結できるのはもちろん、動画エンコード中もキー入力や画像の編集がままならないため食事に行くということも不要になった。
こういった感覚的な差異は、ベンチマークテストでどのような差になっているのだろうか。
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