レビュー

容積6L以下の「MEGAMINI G1」! 水冷でセクシーなビジュアルも魅力な小型ゲーミングデスクトップPCを試す(1/3 ページ)

NUCスタイルの小型PCなどをリリースしているGEEKOMから、新たにパワフルなデスクトップPCが登場した。現在、クラウドファンディングで受付が始まっている本機をチェックした。【訂正あり】

 「MEGAMINI G1」は、ミニPCを多数そろえるGEEKOMと、新興国でスマートフォンなどを中心に勢力を伸ばすTECNO Mobileが共同開発した水冷システム搭載の小型ゲーミングデスクトップPCだ。現在、クラウドファンディングサイトのMakuakeでプロジェクトが始まっている。

 容積約6Lのコンパクトなボディーに、Intelの第13世代Coreプロセッサ(Hシリーズ)、NVIDIA GeForce RTX 4060を搭載する。水冷システムをフィーチャーし、3面ガラスとRGB LEDイルミネーションで彩ったセクシーなビジュアルにも注目だ。実機を入手したのでレビューしていこう。

※【訂正】記事初出時、記載GPUに誤りがありました。おわびして訂正します(2024年10月9日午後3時55分)。

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GEEKOMとTECNO Mobileの共同開発によって生まれた「MEGAMINI G1」は、水冷システム採用の小型ゲーミングデスクトップPCだ。RGB LEDでライトアップされた派手な魅力的も魅力的である

3面がウィンドウで内部を見られるインパクト抜群のメタルボディー

 ボディーは、コンパクトな正四角柱スタイルが新鮮だ。サイズは約150(幅)×150(奥行き)×255(高さ)mm、容積にして約5.74L(公称値は6L以下)だ。電源は内蔵しておらず、出力330WのACアダプターで駆動する。

 ビジュアルのインパクトも抜群だ。前面と両側面に大きな窓を設けて大口径ファンと水冷チューブを含めた水冷システムを“見せる”とともに、窓の周囲とファンをRGB LEDでカラフルにライトアップしてくれる。

 さらに前面上部にはシステムステータスを表示するディスプレイも装備しており、ゲーミングPCらしい近未来的な世界観を演出している。

 ただし、発光カラーやディスプレイ表示内容のカスタマイズができるユーティリティーなどは導入されていない。


縦長の正四角柱スタイルと大きく開けた窓から、4本の水冷チューブが見えるビジュアルが新鮮だ。下部には4基のUSB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)端子とヘッドセット端子がある

背面。通気口の間から水冷ラジエータのヒートシンクが見える。下部にはDC入力(ACアダプター)やUSB Type-C(USB4)、HDMI出力、OCuLink(PCIe 4.0 x4対応)など多数の端子が並ぶ

左側面の下部にSDメモリーカードスロットを備える

右側面には特に端子類はない

電源は本体に内蔵しておらず、出力330WのACアダプターで駆動する。アダプター本体の実測サイズは67(幅)×147(奥行き)×37(厚さ)mmと、出力の割にはコンパクトだ

電源を投入すると、ウィンドウの周囲とファンがRGB LEDでカラフルにライトアップしてくれる。電源を入れると、ゲーミングPCらしい派手なビジュアルになる

天面の排気口付近にもLEDのライトバーが仕込まれている

前面上部にはCPU/GPUの使用率と温度、メモリの使用率を示す画面を備える。ユーティリティーなどはなく、順番に4種類の画面を表示する形だ

独自の水冷システムを搭載

 見た目のインパクトに加え、本機ではGEEKOM独自の水冷システムを採用する。最大流量が2.0LPM(毎分2.0L)、冷却液容量が360ml、冷却液の循環頻度が最大毎分8回、冷却ファンは120mm角で最大風量は106CFM(毎分106立方フィート)というスペックが公表されている。

 Windows上からファンの動作モードをカスタマイズするユーティリティーなどは導入されていないが、UEFIセットアップには3種類のモードが用意されており、ファンの回転速度とパフォーマンスのバランスを選ぶことができる。


UEFIセットアップでファンの動作モードを選べる
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