“14型で約634g(ムサシ)”の直販モデルも! 富士通クライアントコンピューティングが「FMV LIFEBOOK」の新モデルを投入(1/2 ページ)
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)がノートPC「LIFEBOOK」の新モデルを投入する。目玉は、14型なのに約634gを達成した超軽量モバイルノートPCだ。
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は10月15日、個人向けノートPC「FMV LIFFEBOOK」の新モデルを発表した。店頭販売モデルは10月18日から順次発売される予定で、直販(富士通 WEB MART)限定モデルは10月15日から受注開始、10月下旬(一部モデルのみ11月中旬)から出荷開始となる見通しだ。
LIFEBOOK UH:14型モバイル最軽量の「634g(ムサシ)」登場
14型モバイルノートPC「LIFEBOOK UHシリーズ」の新モデルは、2023年モデルの基本デザインやコンセプトを引き継ぎつつ、CPUをNPU搭載の「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」に刷新したことが特徴だ。また、本モデルをベースとする直販限定の「FMV Zero(LIFEBOOK WU5/J3)」については、専用パーツを用いることで14型WindowsノートPCとしては世界最軽量(FCCL調べ)となる約634g(ムサシ)を実現している(※1)。店頭販売モデルの想定販売価格は以下の通りだ。
- LIFEBOOK UH-X/J3(軽量モデル):27万円強
- LIFEBOOK UH90/J3(バッテリー容量重視モデル):27万円強
(※1)約634gの構成は11月中旬から出荷予定。なお、約634gは1TB SSDを搭載した場合の標準重量
店頭販売の軽量重視モデル「LIFEBOOK UH-X/J3」は約675gで、Windows 11 Proをプリインストールするビジネスパーソン向けモデルという位置付けだ。カラーはピクトブラックのみとなる
バッテリー容量重視モデルの「LIFEBOOK UH90/J3」はパフォーマンスとバッテリー駆動時間を重視するユーザー向けのモデルで、左からシルバーホワイト、フロストグレー、ピクトブラックの3色から選べる
CPUはUH-X/J3がCore Ultra 7 155U(Pコア2基+Eコア8基+LP Eコア2基)、LIFEBOOK UH90/J3とがCore Ultra 7 155H(Pコア6基+Eコア8基+LP Eコア2基)を搭載している。メモリは両者共に16GB(LPDDR5X-7467)で、ストレージは512GBのSSD(PCI Express 4.0接続)となる。直販モデルの場合、CPU/メモリ/ストレージの選択肢は以下の通りとなる(太字は店頭販売モデルにはない)。
- FMV Zero LIFEBOOK WU4/J3(軽量)/FMV Zero LIFEBOOK WU5/J4(最軽量)
- CPU
- Core Ultra 5 125U(Pコア2基+Eコア8基+LP Eコア2基)
- Core Ultra 7 155U
- メモリ(LPDDR5X-7467):8GB/16GB/32GB/64GB
- SSD(PCI Express 4.0):256GB/512GB/1TB/2TB
- CPU
- LIFEBOOK WU2/J3(軽量)
- CPU
- Core i3-1315U(Pコア2基+Eコア4基)
- Core Ultra 5 125H(Pコア4基+Eコア8基+LP Eコア2基)
- Core Ultra 7 155H
- CPU
なお、UH90/J3とWU5/J3は「Intel Evo Editionプラットフォーム」に準拠する。
OSはUH90/J3がWindows 11 Home、UH-X/J3がWindows 11 Proをプリインストールする(直販モデルは選択制)。店頭販売モデルは「Microsoft Office Home and Business 2024」のライセンスと「Microsoft 365 Basic」の1年間利用権が付属する(直販モデルは選択制)。
ディスプレイは1920×1200ピクセルの14型液晶で、WU5/J3については他モデルよりも軽量化したディスプレイモジュールを搭載している。Webカメラはプライバシーシャッター付きで、フルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応する約207万画素センサーを搭載している。
キーボードはCopilotキー付きの日本語配列で、かなの印字はない。ただし、WU2/J3についてはカスタマイズ(CTO)オプションで「かな印字付き」を選択可能だ。UH90/J3についてはLEDバックライトも備えている。
UHシリーズの店頭販売モデルのキーボードには、かなの印字がない。直販モデルのうち、LIFEBOOK WU2/J3ではカスタマイズ(CTO)オプションとして「かな印字付きキーボード」が用意されているので、どうしてもかな印字が必要な場合は直販サイトで購入しよう
ポート類は、左側面にUSB Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps) Strandard-A端子とイヤフォン/マイク端子を、右側面にmicroSDメモリーカードリーダー、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、HDMI出力端子と有線LAN(1000BASE-T)端子を備える。
USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。この端子のUSB端子としての仕様はモデルによって以下の通りとなる。
- UH90/J3、WU2/J3(一部構成):Thunderbolt 4(USB4)
- その他:USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C
ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetoothに対応する。WU2/J3については、CTOオプションで5G通信モジュール付きを選ぶこともできる。
ボディーサイズは約308.8(幅)×209(奥行き)×15.8~17.3(厚さ)mmで、店頭販売モデルの重量は以下の通りとなる。
- UH-X/J3:約675g
- UH90/J3(シルバーホワイト/フロストグレー):約858g
- UH90/J3(ピクトブラック):約848g
なお、全モデル共に「MIL-STD-810H(MIL規格)」に定める8項目の耐衝撃/耐環境性能を満たしている。
2023年モデルから14型に移行したLIFEBOOK UHシリーズだが、それ以前の13.3型モデルで打ち立てた「ムサシ」を諦めきれなかったFCCLの開発陣は、14型モデルでの「ムサシ」を目指すことにした
関連記事
家族で使うモバイルPC「LIFEBOOK MH」に2024年春モデル 16:10ディスプレイ搭載で“外でも使える”1台に
富士通クライアントコンピューティングが、家庭内での利用を想定したモバイルノートPCを一新する。ディスプレイのアスペクト比を16:10として表示できる情報量を増やした他、Webカメラのスペックアップも図っている。FCCLが2023年夏商戦向け新型PCを発表 液晶一体型「ESPRIMO」やノートPC「LIFEBOOK」など
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が、2023年夏商戦向け新型PCを発表した。デスクトップPC「ESPRIMO」では、液晶一体型モデルの「FHシリーズ」の上位構成をモデルチェンジし、ノートPC「LIFEBOOK」では15.6型メインストリームモデル「AHシリーズ」をアップデートする他、直販限定でモバイルノートPC「UHシリーズ」の2in1モデルのCPUを刷新する。15.6型「LIFEBOOK AH」に新モデル CPUをパワーアップしてより快適に
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の15.6型ノートPCに新モデルが登場した。CPUを刷新してパフォーマンスを改善した他、プレミアムモデルの直販限定構成では最大64GBのメモリ搭載にも対応した。世界最軽量のPCをみんなで作る! 島根富士通の「富士通FMVパソコン組み立て教室」を体験してきた
ほぼ毎年恒例の富士通クライアントコンピューティング(FCCL)と島根富士通の「富士通FMVパソコン組み立て教室」が、2024年も開催された。この記事では、その模様を“濃く”お伝えする。軽量モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH-X/E3」は約638g→約634g 世界最軽量記録更新(メーカー調べ)
富士通クライアントコンピューティングの軽量モバイルノートPCが、その軽量記録を更新。従来モデルよりも約60g軽くなったという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.