レビュー

世代最強のCPUとGPUのパワーを1台に! Ryzen 9 9950X搭載の「DAIV FM-A9G90」を試して分かったこと(2/3 ページ)

マウスコンピューターから、AMDの最新CPU「Ryzen 9 9950X」を採用した「DAIV FM-A9G90」が登場した。ハイエンドモデルの実力を試してみよう。

大柄ながら運用しやすい専用シャシーを採用

 DAIV FM-A9G90のシャシーは、DAIVシリーズ専用のオリジナル設計で、2023年1月から導入された新型を採用している。

 このシャシーのプロダクトデザインには、数々の企業広告制作などで実績がある「アマナ」のクリエイターの声が反映されており、制作の道具としての機能性と美しい外観を兼ね備える。

 シャシーの上部にはハンドルが一体化されている。ハンドルのみで持って歩くような使い方は想定されていないため、移動する際は両手で支える必要があるが、持ち上げの際にしっかり力を入れてグリップできるハンドルがあることで負担が減り、設置や移動がしやすくなっている。また、後部の足部分にはキャスターも搭載しており、床上での前後の移動についてはハンドルで前部を軽く持ち上げるだけでスムーズに行える。

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 シャシーの内部スペースは広く、大型の冷却装置やハイエンドパーツも余裕を持って格納可能だ。240mmラジエーター搭載の水冷クーラー、3連ファンの大型のGPUクーラー、前面に3基、背面に1基装着されるケースファンにより、強力かつ効率的な冷却が行える。


前面は、持ち上げに使えるハンドルをシームレスに統合したデザインを採用する(左)。一方の背面は全体に排気口を大きく開けている。電源は下部に配置される(右)

下部にキャスターを装備しており、前面部を軽く持ち上げるだけで楽に前後の移動を行える

両側面とも前面側に吸気用のスリットが設けられている。ベースカラーはしっとりとした質感のあるマットブラックで、光沢ブラックでDAIVのロゴが表現されている

内部の様子。グラフィックスカードはスタビライザーでしっかりと固定されている。スロットやカードにかかる荷重を低減し、移動時の脱落を防ぎ、長期耐久性を高めている

底面にはダストフィルターを装着しており、ホコリの侵入を防いでいる。着脱式のため清掃もしやすい

2.5GBASE-Tの有線LANにWi-Fi 6Eの無線LANも標準装備

 グラフィックスカードの画面出力端子は、DisplayPortとHDMIを2基ずつ搭載しており、4画面の同時出力が可能だ。

 USB端子は、前面(上面手前側)と背面合わせ13基を備える。前面と背面それぞれにUSB Type-C端子を1基ずつ配置しているのも、細かいながらも好印象だ。

 通信機能も充実している。一般的な1000BASE-Tの2.5倍の転送速度をもつ高速規格「2.5GBASE-T」対応の有線LANに加えて、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.3を標準で装備している(Intel AX210の通信モジュールで対応)。


前面端子は、ハンドル奥のスライドカバー内にある。USB Standard-A×2端子とUSB Type-C端子を1基、ヘッドセット端子(CTIA準拠/ヘッドフォン兼用)という内容だ。電源ボタンは、通電時に輪郭が白色LEDで光る

背面には1基のUSB Type-C含めて、計10基のUSB端子を備える。有線LAN端子は2.5GBASE-Tに対応する。グラフィックスカードの画面出力端子は、HDMIとDisplayPortが2基ずつある

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