カメラ、スマホ、PC──「持ち歩き」にこだわった2024年ベストバイ(3/3 ページ)
ITmedia PC USER/Mobileのライター陣が、2024年のベストバイ商品を紹介します。
FMV LIFEBOOK UH(2023年モデル)
2024年はノートPCの買い替えも行った。これまで使っていたノートPCの保証がちょうど切れるタイミングに合わせた予定通りの買い替えなので、衝動買いなどではない。
今回選んだのは、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)から発売されているモバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH」だ。
10月には新型モデルが発売されているが、筆者が購入したのは2023年モデルだ。購入も3月ごろだったので、2024年に購入したデジタル機器の中では早く、そして1年を通じて満足度の高い1台となっている。
もともと買い替えは春ごろを予定していた。これは先にも書いたように、今まで使っているノートPCの保証が終わるタイミングに合わせたもので、次のノートPCに買い替える計画があったからだ。
春ごろと言えば、その年のCESで発表される新モデルが登場するタイミングでもある。筆者も新モデルを狙っていたのだが、実際に購入したFMV LIFEBOOK UHは、「年度末」かつ「発売から1年が経過」したことによる割り引きクーポンが特盛りの好条件だった。新モデルを待つ気持ちはセール価格の前に見事に敗北し、購入に至った次第だ。
もちろん、性能面では2024年モデルと比べて「GPU」が弱い。ただ、使い道はあくまで取材や打ち合わせなど、外出先での利用なので、グラフィックス性能は必要ない。
強力なNPUがないことも、2024年発売のPCと比べると見劣りする部分だが、AI機能も結果的に見れば、Windows 11の大型アップデートで提供予定とされていた「リコール」が、いまだプレビュービルドのみの提供になっているし、それ以外でもNPUを活用できるシーンが少ないため、特別に劣っているとは感じない。
旧モデルといえど「第13世代Coreプロセッサ」の処理能力があれば、今まで通りのPC作業は十分快適になるため、購入価格に対するパフォーマンスアップの効果は十分に得られたと考えている。
モバイルノートPCとしては、Thunderbolt 4にUSB Standard-A、有線LANやHDMIといったインタフェースも利用できて拡張性も十分だ。5Gモデム内蔵モデルを選んだので、場所を選ばずネットにつないで作業もできる機動性の高さも気に入っている。
大容量の内蔵バッテリー搭載モデルを選択した結果、テキストメモやブラウジング中心で5~8時間は利用できる駆動時間を備えているのも心強い。1日中、外に持ち出すモバイルノートPCとして、頼りになる相棒となっている。
これだけの内容を詰め込んでも、重量は約1kgを切る。これまで使っていたノートPCと比べると、交換式レンズ1本分ぐらいの軽量化になるため、モバイル装備としての満足度はかなり高い。
新体験はないが、成熟のベストバイだった
こうして書き出してみると、筆者がベストバイに挙げたものは「飛び道具」のようなものは少なく、どちらかといえば市場の中で熟した製品がほとんどだ。
極端にネガティブな言い方をすると「停滞」かもしれないが、逆を言えば市場には成熟しマジョリティーが満足できる製品があふれてきた証拠ともいえる。
ただ、2025年もベストバイを挙げる機会があるなら、筆者自身も新しいことに挑戦しながら“面白い”製品を紹介していきたい。
つまり、来年も多々買いはやめられないということだ。
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