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Windows版「ATOK Passport」バージョンアップ 強化された変換エンジンを搭載しカスタム辞書サービスに対応

ATOK Passport for Windowsの最新バージョンが公開された。変換エンジンが刷新される他、ユーザーの属性/興味に合わせてオンライン辞書を配信するサービスにも対応する。

 ジャストシステムは2月3日、日本語入力システムのサブスクリプションサービス「ATOK Passport」のWindows版アプリ(Tech Ver.35)をメジャーバージョンアップした。既にATOK Passportを利用しているユーザーは、「JUSTオンラインアップデート」を通して無料でアップデート可能だ。


ATOK Passport for Windowsのアプリが更新された。バージョン(Tech Ver.)は、通算で「35」となる

ATOK Passport for Windows(Tech Ver.35)の概要

 Windows版の新クライアントアプリでは、日本語変換エンジンに改良が加えられた。従来エンジンでは変換候補の表示が「入力順」だったが、新エンジンではユーザーの変換強度(入力頻度や傾向)を考慮した順序に改められる。


新しい日本語変換エンジン(ATOKハイパーハイブリッドエンジン2)では、変換候補の表示をユーザーの変換強度を考慮した順序に改めた

実際の変換例。例えば自分の名前を「かな(カナ)」で入力したとしても、過去に「漢字(変換)した入力の方が多い」という実績がある場合は直近の入力結果を問わず「漢字」の候補を先に表示する

 また、ユーザーの仕事や趣味に応じた辞書を自動配信する「ATOKわたしの辞書プラス」も利用できるようになる。ジャンルは多岐に渡るが、一部はプレミアムプラン(「一太郎 2025」の一部パッケージに付属する1年間利用権を含む)限定となる。

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既存のATOK Passport for Windowsを更新した場合、更新後の再起動時にATOKわたしの辞書プラスの初期設定ウィンドウが表示される

動作要件

 ATOK Passport for Windows(Tech Ver.35)は、x64(Intel/AMD製)プロセッサを搭載するWindows 10/11 PCで動作する。Arm版Windows 10/11での動作保証はない(参考記事)。

 インストールする際は、ストレージに少なくとも900MBの空き容量が必要となる。今回追加されたATOKわたしの辞書プラスを含むクラウドサービスを利用する際は、インターネットの常時接続環境も必要だ。

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