両手に収まる小さなPCにUSB4とOCuLinkで外付けGPUをつないでみた 「AYANEO AG01 Starship Graphics」の性能をじっくり検証(2/4 ページ)
外で遊ぶ分には良いが、自室という環境になると非力さが気になってしまうポータブルゲーミングPCやUMPC。これらを手軽にパワーアップし、高速化するのがeGPUだ。AYANEOが手掛けた小型のeGPU「AYANEO AG01 Starship Graphics」で、どれだけ高速化できるのか試してみた。
AYANEO SLIDE
まずは、AYANEO SLIDEから検証していきたい。ベンチマークテストに使ったのは、「3DMark」の「STEEL NOMAD」「TIME SPY」と「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」だ。
STEEL NOMAD
AYANEO SLIDE単体で5回計測したスコアの平均値は469.6であった。AG01と接続した状態でTGPを100Wに設定したスコアは2088.2、120Wでは2105.6と大幅に向上した。なお、平均フレームレートは順に4.55FPS、20.93FPS、21.07FPSとなり、4倍以上の高速化を実現できた。
TIME SPY
単体では3067.6、AG01と接続した状態で100Wでは8520.6、120Wでは8523.2となった。
ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー
AYANEO SLIDE単体では、「最高品質」にしたところ「設定変更を推奨」されてしまう3654であった。しかし、AG01を接続して100W設定では9441、120Wでは9532のいずれも「快適」という結果を得られた。
AYANEO SLIDEのディスプレイは解像度こそ1920×1080ピクセルと平均的だが、高輝度、高いコントラスト比、高い色域カバー率を備え、美しい表示を行える。単体では若干のカクつきが見られるゲームでも、AG01を使うことで、最高品質かつ滑らかな画像で、没入感の高いゲームプレイができるということが分かった。
関連記事
AYANEOが宇宙に進出!? 地上で“爆速”を実現するかもしれない「AYANEO AG01 Starship Graphics Dock」開封レビュー
AYANEOは、同ブランド初となるeGPU「AYANEO AG01 Starship Graphics Dock」の発送を開始した。本製品はAMD Radeon RX 7600MXTやツールを使わず換装できるSSDスロット採用など機能性の高さだけでなく、他社eGPUと異なり、デザイン性も高い。まずは独特な外観などをレビューしていく。キター! VAIO type Uライクなスライドキーボード搭載の「AYANEO SLIDE」をセットアップしてみた 中年のハートを鷲づかみする外箱も魅力的
ディスプレイを押し上げるとキーボードが現れるギミックがギークに刺さる「AYANEO SLIDE」の国内販売が始まった。さっそく取り寄せたので開封からセットアップまでを紹介する。パッケージデザインは往年のギークのハートを鷲づかみにしそうである。コントローラーを外せて使い方無限大! 3in1 PCの「ONEXPLAYER X1 mini」ファーストインプレッション
One-Netbookが開発する3in1 PC「ONEXPLAYER X1 mini」が届いた。ポータブルゲーミングPCであり、タブレットであり、ノートPCにもなるユニークな端末だ。同社の初代3in1「ONEXPLAYER 2」との比較も交えて紹介する。QWERTYキーボード付き二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」の操作性を試す ビジネスでも使える?
レトロデザインのポータブルゲーム機やPCを次々と開発しているAYANEOが、「AYANEO FLIP KB」を3月に発表してから、ようやく筆者の手元にも届いた。ゲーム機としてはもとより、キーボードを搭載しているのでビジネスでも使えるかを検証していく。天空が2画面ポータブルゲーミングPC「AYANEO Flip DS」をクラウドファンディング形式で販売 17万6000円から
天空が、AYANEO製2画面ポータブルゲーミングPC「AYANEO Flip DS」のクラウドファンディング販売を開始した。メモリ容量が異なる2モデルを用意し、それぞれ先着5人には5000円引きで販売する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.