国産でもUSキーボードがいい! そんな人にお勧めしたいモバイルノートPC「VAIO SX14-R」(2/3 ページ)
VAIOの「VAIO SX14-R」は、国産メーカーでは貴重なUSキーボードを選択できるモデルだ。その実態を実際に使って検証してみよう。
充実のポート類 Thunderbolt 4端子が左右にあるのは便利すぎる
VAIO SX14-Rはポート類も充実している。左側面にはThunderbolt 4(USB4)端子とUSB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1)Standard-A端子を、右側面にはイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 5Gbps Standard-A端子(常時給電対応)、HDMI出力端子、有線LAN(1000BASE-T)端子とThunderbolt 4端子を備える。Thunderbolt 4端子は、USB PD(USB Power Delivery)による給電/充電と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。
本製品は、USB Standard-A端子だけでなくThunderbolt 4端子も左右両方に備えていることが魅力だ。USB4(USB Type-C)端子を備えるノートPCでは、端子を左右のいずれかの側面に“寄せる”ことが多い。理由はシンプルで、基板の設計や信号品質を担保するのが難しくなるからだ。
しかし「ユーザーの利便性向上につながる」という観点で、VAIOは設計に工夫することで左右両側面に備えた。確かに、ケーブルの取り回し状況に応じて左右のどちらにもACアダプターを接続できるのは助かる。
そのACアダプターも、出力自体は最大65Wで従来モデルと変わりないが、コンパクトになったウォールマウントタイプを付属している。収納可能なコンセントプラグも相まって、持ち運びもしやすい。
ACアダプターは65W出力で、ウォールマウントタイプだ。コンパクトさはもちろんなのだが、従来のVAIOオリジナルのUSB PD対応ACアダプターと同じくプラグ部分の形状が絶妙で抜き差ししやすいのもうれしい
ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応している。CTOモデルの場合、オプションで5Gモジュールを搭載可能で、nanoSIMまたはeSIMを別途用意(契約)することでWi-Fiや有線LANのない環境でもインターネットに接続可能だ。
見やすいディスプレイにキレイなWebカメラ
製品名からも分かる通り、VAIO SX14-Rは14型液晶ディスプレイを搭載している。CTOモデルでは1920×1200ピクセル(タッチ操作非対応)か2560×1600ピクセル(タッチ操作対応)のノングレア(非光沢)パネルを選択可能で、特別仕様モデル(勝色/ALL BLACK)では2560×1600ピクセル(タッチ操作/ペン入力対応)のグレア(光沢)パネルも選択可能だ。
今回のレビュー機はベーシックな1920×1200ピクセルのノングレア液晶を搭載する構成だったが、発色も良好で見やすかった。
Webカメラは約921万画素で、顔認証ユニットやAIビジョンセンサーも統合している。このカメラは「ピクセルビニング」にも対応しており、暗い場所での集光能力が高いことが特徴だ。HDR撮影にも対応している。
このWebカメラは先述したWindows Studio Effectsにも対応しており、VAIO オンライン会話設定と組み合わせることで快適に使える。
関連記事
Core Ultra(シリーズ1)を搭載した「VAIO SX14-R」「VAIO Pro PK-R」が11月8日登場 最軽量構成は1kg切りで新色も用意
VAIOがCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)を搭載する14型モバイルノートPCのフラグシップモデルを投入する。NPUを搭載することでWeb会議などをより快適にこなせることが特徴だ。ノジマ傘下入りが決まった「VAIO」の物作りはどうなる? 安曇野の本社工場を見学して分かったこと
2025年1月からノジマグループに参画することが決まったVAIO。ノジマの傘下に入ることで、VAIOの“物作り”はどうなるのだろうか。ノジマグループ入りが発表された直後のVAIO本社を訪れ、工場を見学した感想を交えて考察する。10年間“卒業”できなかったVAIOがノジマ傘下に入る理由
VAIOがノジマに買収される――PC業界で大きな話題になっている。ソニーからスピンオフしたPCメーカーはなぜ、家電量販店のグループ企業になるのだろうか。その理由を解説していく。「VAIO SX12」「VAIO SX14」に第13世代Coreモデル登場 カスタマイズモデルには「赤」「白」「漆黒」「勝色」も用意
VAIOのモバイルノートPC「VAIO SX12」「VAIO SX14」に第13世代Coreプロセッサを搭載するモデルが登場する。CPUの変更だけでなく、ビデオ(Web)会議がより快適になる改善を加えた他、直販とソニーストア限定のカラーを4色(うち2色は特別仕様)を用意している。モバイルノートPC「VAIO SX12」「VAIO SX14」に第12世代Coreプロセッサモデル登場 7月1日発売
VAIOのモバイルノートPC「VAIO SX12」「VAIO SX14」に第12世代Coreプロセッサモデルが登場する。オンライン限定の「ALL BLACK EDITION」は12コア20スレッドの「Core i7-1280P」を搭載可能で、モバイルながらもパワフルな構成も実現できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.