「Google Chrome」に脆弱性 修正版が公開/Metaが「Llama 4」シリーズを発表 最新のマルチモーダル対応生成AI群:週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、4月6日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Googleが新TPU「Ironwood」をリリース
Googleは4月9日、第7世代Tensor Processing Unit(TPU)の「Ironwood」を発表した。2025年後半にリリース予定となっている。
TPUは、Googleが独自に開発した特定用途向けの集積回路で、これまでは機械学習ワークロードの高速化に利用されていた。これに対してIronwoodは、大規模な思考型推論AIモデルを実現するために特別に設計されており、これまでで最もパワフルで高性能だという。
Ironwoodは、AIワークロードの需要に基づいて256チップ構成と9216チップ構成の2つのサイズで提供される。9216チップ、合計42.5 EFLOPSに拡張すると、世界最大のスーパーコンピュータであるEl Capitan(1.7EFLOPS)の24倍以上の演算能力を実現することになる。また、電力効率も改善されており、第6世代TPUのTrilliumと比較して、ワットあたりのパフォーマンスは2倍になっているという。
Microsoftが月例のセキュリティ更新プログラムを公開
Microsoftは4月8日、現在サポートしているWindows 11およびWindows 10の全バージョンに対し、月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。
Windows 11 24H2向けは「KB5055523」、Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5055528」、Windows 10(22H2/21H2向け)は「KB5055518」、Windows 10(1809向け)は「KB5055519」となる。
本更新プログラムでは、CVE番号ベースで126件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応した。このうち深刻度を「Critical(緊急)」と評価しているのは以下の11件だ。
- CVE-2025-26663:Windows Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-26686:Windows TCP/IPのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27749:Microsoft Officeのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27482:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27491:Windows Hyper-V のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27752:Microsoft Excelのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-26670:Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27745:Microsoft Officeのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27748:Microsoft Officeのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-27480:Windows リモート デスクトップ サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2025-29791:Microsoft Excelのリモートでコードが実行される脆弱性
また、「CVE-2025-29824:Windows共通ログファイルシステムドライバの特権昇格の脆弱性」については、深刻度は「Important(重要)」ながら、既に悪用の事実を確認済みとなっている。
既に攻撃手法が知られている脆弱性も含まれており、できるだけ早めのアップデートを心掛けたい。
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