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ワコムの新型液タブ「Cintiq 16/24」が「Cintiq Pro」キラーな気がしてならない プロ絵師がつぶやいた理由ある日のペン・ボード・ガジェット(2/5 ページ)

ワコムが、待望のスタンダードモデル「Chitiq」シリーズを発売します。Cintiq 16と同24をrefeiaさんがネチっこくチェックしたよ。

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“イケメン”になったボディーデザイン

 それでは、外観や接続などをチェックしていきましょう。

 外観からのイメージは2モデル共ほぼ同じで、新Cintiq Proから背面ボタンを取り除いたような、ソリッドで格好良いスタイルです。2モデルで大きく異なるのは背面とスタンドで、まずCintiq 16は内蔵スタンドがあり、75mmのVESAマウントもあります。


Cintiq 16の背面で、内蔵スタンドを出した状態です

 一方のCintiq 24は内蔵スタンドがなく、角度可変式のスタンドが装着されています。

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Cintiq 24の背面。スタンドを取り外せば、75mmのVESAマウントを利用できます

 Cintiq 16にも、24と同等のスタンドが別売(Wacom Adjustable Stand)で用意されています。この形式のスタンドは従来機にもありましたが、今作では操作感がしっとりしてガタつきが少なく、調節時に耳障りだったガチャガチャ音も、かなり穏やかになりました。

 Cintiq 24のスタンドは、Cintiq 16の内蔵スタンドよりやや低いぐらいの角度から、かなり高い角度まで調節できます。


一番上の角度に設定した場合

 本体の下側はゴム足のような突起と一体になった柔らかめの樹脂パーツが被さっていますが、ゴムよりよく滑ります。机の素材によってはスタンドのゴム足頼みグリップになるので、机の端に設置するときには落下防止などに気を付けるのがよさそうです。

モダンになった接続仕様と操作性

 背面にはUSB Type-C端子(PCに接続)、miniHDMI出力端子、USB Type-C端子(ACアダプターに接続)が並んでいます。Cintiq 16では、電源供給力のあるデバイスに接続する場合にはケーブル1本で利用可能です。


インタフェースは、Cintiq 16/24で同じ構成です。Cintiq 16でもHDMIで接続したり、Android端末と接続したりする場合はACアダプターを利用する必要があります

 本体右側には、USB Type-C端子、ペンホルダーのスロット、OSDボタン、電源ボタンがあります。このUSB Type-C端子はUSBハブとして機能していて、一般的なUSBアクセサリーを利用できます。ペンホルダーのスロットは左側にもあります。


左側が電源ボタンです。OSDボタンとは指の感触が異なるように作られています

 OSDはイマドキのモバイルディスプレイのように画面をペンで操作でき、タッチ対応モデルでは指でも操作できます。Cintiq Proはボタン操作が必要で使いやすいとは言い難かったので、Proより好ましい仕様です。


Cintiq 16のOSD画面です

Cintiq 24のタッチ対応モデルでは、タッチ機能のオン/オフのUIが出ます

 HDMI接続にminiHDMIというモバイルディスプレイで採用例が多いマイナーなケーブルが必要(付属品はUSB Type-Cケーブルのみ)なのは残念ですが、簡易ながらホルダーがあるため安心感が高く、さまざまな設置角度で邪魔になりにくくて好ましいです。

 特に従来の中型機でがっかりしがちだった、立てて設置したときに本体より上にケーブルが飛び出てしまうのが直っています。このあたりも上位機のCintiq Pro 17より進化したポイントです。

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