ワコムが有機ELと出会ったら……極薄で最軽量液タブ「Movink 13」をプロ絵師が試したぞ!:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/5 ページ)
ついに、ワコムから有機EL採用のタブレットが発売されました。めちゃ薄くて500mlのペットボトルよりも軽い新モデル「Movink 13」をイラストレーターのrefeiaさんが試しました。
こんにちは! refeiaです。今回は、今月発売されたワコム初の有機EL液タブ、「Movink 13」を見ていきましょう。最初にお断りですが、ここでは有機ELタブレットも便宜上、“有機EL液タブ”として呼びますね。
本機の位置付けはプロ向けで、価格は11万8800円(税込み、以下同様)です。同じくプロ向けのCintiq Proシリーズは最近ずいぶん高価になってしまったので、逆に安く見えますね。ならば、このMovinkはどんなプロ機なのか……?
じっくり見ていきましょう。
一点以外は妥協のないスペック
まずは液タブとしてのスペックを見ていきます。
- 13.3型/有機EL
- フルHD (1920×1080ピクセル)
- アンチグレア/指紋防止処理ガラス
- Pro Pen 3が付属
- 10点マルチタッチ
- DCI-P3カバー率100%/Adobe RGBカバー率95%(CIE 1931)
おおむね、しっかりと上位機のスペックになっています。2016年に発売された「Cintiq Pro 13」が“税別”12万8000円だったことを思うと、何もかもが高くなるご時世によくまとめたと思えます。
一方で物足りなく感じるのがフルHDの解像度ですが、これについては後でまた触れましょう。
めちゃくちゃに軽く、めちゃくちゃに薄い
まずは本機、本当に軽いです。どれくらい軽いかというと、小さな板タブと比べなきゃいけないぐらいです。
- Movink 13:420g
- Intuos Pro Small:450g
- One by Wacom Medium:432g
宅配便の配送箱が空箱のように軽いらしいという話は前もって聞いてはいたのに、自分が評価機を受け取ったときには「中身入ってないだろこれ!?」と本当に思ってしまいました。
そして、この薄さ!
手でひねってみたのですが、見た目よりも剛性感があります。上下の丸みや側面のくぼみ、横長のゴム足用リブなどを剛性に生かす設計なのでしょう。
実際にどれくらいの耐久性があるかは分かりませんが、個人的には単体で運ぶならバックパックに入れて満員電車などは避けたく、ノートPCなども持つなら多少厳しい環境でも重ねて運べば大丈夫そうかな、ぐらいの印象でした。
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