究極の液タブは55万円! ワコムの新モデル「Cintiq Pro 27」をプロ絵師がレビュー(1/6 ページ)
ワコムから待望の新型液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 27」が登場した。発売に先立ち、イラストレーターのrefeiaさんが実機を試してみた。新モデルの出来栄えは、いかに?
こんにちは!refeiaです。今日は「究極の液タブ」を味わっていきましょう。
はじめに
10月12日に、ワコムから26.9型の「Cintiq Pro 27」が発売されました。お値段はなんと48万1800円(税込み、以下同様)、専用スタンドとのセットだと55万4180円です。お値段も究極なら性能も究極、その価値は本当にあるのか……?
この記事も絶対に長くなるので、あいさつはほどほどにして、さっそく見て行きましょう。
Cintiq Pro 27の特徴をチェック
まずは、Cintiq Pro 27の主な特徴を簡単に把握しておきます。
- 26.9型で120Hz駆動の4K(3840×2160ピクセル)液晶
- 狭額縁でコンパクトなボディー
- DCI-P3やAdobe RGBに対応した広色域
- 新開発のPro Pen 3を採用
- 重量が旧型の半分になった専用スタンド
- 「好みは人それぞれ」に応えるさまざまな仕様
まとめるとシンプルですが、それぞれをじっくりチェックして行くと見どころが多すぎて途方に暮れるぐらいのモデルです。何とか、余さず見ていきたいと思います。
Cintiq Pro 27はCintiq Pro 32の後継機
まずはモデルの位置づけからです。本機は23.6型の「Cintiq Pro 24」よりわずかにコンパクトで、24を置いていたスペースにも設置できますが、「同じProか?」というぐらい価格や性能が離れています。若手のクリエイターさんなど、手を出すのが難しい場合もあるでしょう。
ワコムに問い合わせたところ、「Cintiq Pro 32」は在庫限りで終売、24は今後も継続して供給する予定とのことでした。
また、初心者や若手クリエイターといったセグメントのユーザーも大切にしていて、今後も製品を提供していくとのことです。発表時は悲観する声が若干聞こえましたが、ひとまず20〜30万円の大型/上位機は残されているので過度に気にすることもないでしょう。
外観と機能をチェック
さて、では本体を見て行きましょう。本機はこれまでのCintiq Proのシャープなイメージから、質実剛健のイメージに変わっています。全体的なシェイプはマッシブで、カメラのようなグリップとネジ穴が印象的です。
背面には各種接続端子と、VESA規格(100mm×100mm)対応のネジ穴、グリップ部には左右4個ずつのExpressKeyが搭載されています。
接続は電源/映像/USBの3ケーブル方式で、USB Type-Cの映像出力に対応したPCならば、電源/USBの2ケーブルで接続することもできます。付属のACアダプターはかなり大きく、約160Wの出力に対応したものでした。
また、左右に1個ずつと上面に2個のネジ穴があり、付属のペン置きや、別売の拡張テーブル(キーボード台)を装着することができます。カメラの三脚穴と同じ4分の1インチネジなので、専用品でなくともいろいろなアクセサリーを装着できます。
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