「XR・メタバース総合展」で見つけたユーザー思いの製品あれこれ 日本Xrealは新型ARグラス「XREAL One Pro」の日本発売を発表(2/4 ページ)
7月4日まで開催されていた「XR・メタバース総合展」。初日となる7月2日に、日本XrealがARグラス「XREAL One Pro」の国内販売を発表した。その発表会の模様と、展示会場で見つけたものを合わせてレポートしたい。
「変な人がいる」と思われない薄さ――体験して分かったこと
XREAL One Proの体験会は、XR・メタバース総合展内のXREALブースで行われた。
発表会に参加したほぼ全ての報道関係者たちが訪れたため、現場には長い列ができるほど盛況であったが、筆者も5分ほどという短い時間であったが体験する機会を得た。
ちなみに、筆者は本製品が登場する直前まで“最新製品”だったXREAL Oneを持っており、出先での作業における“サブディスプレイ”として重宝している。しかし、カフェなどのサードプレイスでつかっていると「変な人」と見られているようだ。
理由をいろいろ考えて見ると、サングラス部分と顔との距離が離れており、大きめサイズのグラスがさらに大きく見えるという点が結構大きいように感じる。
しかし、XREAL One Proでは映像をディスプレイ(プロジェクター)部から目に届ける光学モジュールがスリムなX Prismとなったおかげで、サングラス部分と顔との距離が、一般的なサングラスに近づいた。
これなら出先で作業していても、「(どこを見ているかはわからないが、)サングラスをかけている人」と見られるに違いない。変な人に見られることなく、老眼にも優しい作業環境を構築できそうだ。
発表会では、XREAL OneとXREAL One Proでは光学モジュールの形状が異なるだけでなく、部品も追加されたと説明していた。「減光する分が増えて、明瞭度が低下するのではないか?」と予想していたが、前モデルと変わらずクリアだった。
操作方法はXREAL Oneを踏襲しているので、乗り換えても戸惑うことはなさそうだ。また、高氏が公開しているスキンパネル(前面フレームパネル)の3Dデータも、そのまま利用可能だ。手作りのスキンパネルがある場合、その資産も活用できるだろう。
下側から見た新旧モデル。こちらも左がXREAL One、右がXREAL One Pro。Birdbathを光学モジュールに採用しているXREAL Oneでは、下方からの光を受けやすくなっているので「そりゃ、映り込みもありますよね」という感じだ。光学モジュールが長方形のプリズムになったXREAL One Proでは、映り込みはほぼ皆無だ
7月23日までの予約期間中にXREAL One Proを予約すると、ホスト端末に電力を供給しながら仮想空間ディスプレイを楽しめる「XREAL Hub」(5980円相当)が特典としてプレゼントされる。
Android XR搭載ARデバイス「Project Aura」についても言及
Xrealの発表会には、スペシャルゲストとして中国XREALの徐馳(チー・シュー)CEOも登壇した。徐CEOはXREALの創業者でもある。
徐CEOは「Project Auraについて知りたいと考えている人も多いことでしょう」と話した上で、その概要を語り始めた。
Project Auraは、Google/Qualcommと共同で開発を進めているARグラスで、VR/ARデバイスに最適化されたOS「Android XR」を搭載している(参考記事)。
Project AuraのARグラスは、視野角がさらに広がり約70度になること、GoogleのAIエージェント「Gemini」をグラスで使えること、またX1チップを強化した「X1Sチップ」を搭載することで現行モデル比で25%高速なマルチタスクを行えるという。
徐CEOによると「X1Sチップの開発は完了しており、あと少しでゴールにたどり着くというところまで来ている。(Project Auraは)2026年内に登場予定だ」という。「確実に日本で初めてのAndroid XRデバイスとなるので、期待していてほしい」とも語った。
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