ARグラス「XREAL One Pro」は先代から何が変わった? Android XR対応「Project Aura」も2026年に日本発売へ(2/2 ページ)
日本XREALが視野角57度を実現したARグラス「XREAL One Pro」を発売する。新開発の光学機構「X Prism」により軽量化と大画面化を両立し、10メートル先に420インチ相当の仮想スクリーンを表示できるウェアラブルディスプレイだ。
Android XR対応の「Project Aura」、2026年に日本で発売へ
Xu氏は将来の展望として「Project Aura」も紹介した。GoogleおよびQualcommと提携し、Android XRエコシステムに対応した初のARグラスとなる予定だ。視野角は70度を超え、新開発の「X1S」チップを搭載する。2026年の発売を目指しており、日本でも米国と並行して導入される計画だという。
「Android XRの登場により、ARグラスは新たな段階に入る」とXu氏は語る。従来のAndroidアプリが自動的に変換される仕組みにより、YouTube、Chrome、Google マップなど、主要なGoogleアプリは既にXR用に最適化されているという。また、AIアシスタントのGeminiとの統合により、音声操作を中心とした新しいユーザーインタフェースも実現される。
Xu氏は製品ラインの位置付けについて「ウェアラブルディスプレイとしてのOne/One Proと、空間コンピューティングデバイスとしてのProject Auraは別カテゴリーの製品だ。Auraは置き換えではなく、並行して販売していく」と説明した。価格帯についても「HoloLensやMagic Leapと同じカテゴリーになるため、One/One Proより高価になる」と示唆した。
「日本で最初のAndroid XRデバイスがXREALから登場することを強調したい」とXu氏は日本市場への意気込みを語った。
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