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新時代の一体型デスクトップか? 24.5型の大画面Androidデバイス「KTC MegPad A25Q5」を試すモバイルディスプレイの道(4/5 ページ)

24.5型とビックサイズのスマートディスプレイ「KTC MegPad A25Q5」が発売された。ユニークな1台を実際に試して分かったメリット/デメリットをまとめた。

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一般的なAndroidアプリが利用可能

 アプリについても見ていこう。ブラウジングに関しては動作もスムーズで、利用には何の支障もない。タッチで操作するとなると手が届く距離にいなくてはならないため、画面がかなり近くなり、相対的に大きすぎるように感じるのが気になるくらいだ。

 より快適に利用したければ、マウスを用意した方がいいだろう。

 動画鑑賞はどうだろうか。YouTubeは特に支障なく利用でき、Google TV経由でインストールしたAmazon Prime Videoも問題なく動作した。スピーカーの配置が背面ということで、音が背後に抜けるのは、人によっては気になるかもしれない。

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 一方で外部ストレージから読み込んだフルHD動画は、冒頭すぐのところでフリーズしてしまい、その後の再生が行えなかった。ハードウェアの性能が追いついていないと見てよいだろう。


まずはGoogle TVを起動し、利用したいストリーミングサービスを選ぶ。今回はPrime Videoのみをインストールした

Amazon Prime Videoは問題なく利用できた。ストリーミング系はパフォーマンス的にも問題はないだろう

YouTubeも問題なく利用できる

「DRM Info」で参照したところ。Widevine L1に対応している

 電子書籍ユースも、もちろんこなせる。特に雑誌のように判型が大きいコンテンツを表示するにはベターな選択だろう。さすがに本体ごと手に持っての読書には向かないが、普段から読書時もスタンドに立て、ページをめくる時だけ手を伸ばして操作しているようならば、違和感は少ないはずだ。

 TV電話については、プリインストールされているGoogle Meetを試してみた限りでは、問題なく利用できる。ただしカメラの解像度がそれほど高くない(プレスリリースでは約500万画素とされている)ため、人物よりもダミー背景の方が高解像度で表示されてしまうのは困りものだ。それ以外は文句がないだけに残念なところではある。


電子書籍を表示したところ。この画面ではテキストを表示しているが、大画面ゆえ雑誌コンテンツを閲覧するのにまたとない選択肢だ

「Google Meet」を使用してビデオ会議を行ってみた。動作そのものに問題はないが、Webカメラの解像度が低いため、人物よりもダミー背景の方が高解像度で表示されてしまう

 ゲーム関連は直接試してはいないが、ベンチマークアプリにおける3D CGがコマ落ちどころか紙芝居レベルになってしまう点からして、軽いブラウザゲーム程度しかできないのは明白だ。以下、複数のベンチマークアプリのスコアを掲載するので、前述の「Octane 2.0」の結果と併せて見てほしい。


3DMark「Wild Life Extreme」によるベンチマーク結果。スコアはわずか105だった

「GeekBench 6」によるベンチマーク結果(CPU)。シングルコアが330、マルチコアは1108だ

「GeekBench 6」によるベンチマーク結果(GPU)。スコアは297だった

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