バイオノート505、Power Macintosh、iPhone、Oculus──新しいデバイスに魅了されつづけた30年だった:私のPC遍歴30年(3/4 ページ)
「一目ぼれするPCって、あるんだ」──ライター/武者良太さんのPC遍歴30年を振り返る。
1999年:キーボードで仕事の時短力が、変わる
プログラマーの知人から「HHKB(Happy Hacking Keyboard)はいいぞ」とうわさは聞いていましたが、ライターやエディターからも「HHKBはいいぞ」といわれて「HHKB(KB01)」をゲットしたところ……。うわあ、良すぎる。
文字入力がしやす過ぎて何なのコレ。独立したカーソルキーがないところに最初は戸惑ったけど、気がついてみたら原稿を仕上げるスピードがぐんぐんと上がっていきました。
でもゲームをやるときはカーソルキーやテンキーが欲しくなるときもあって、確かIBMのキーボードと使い分けていた記憶があります。
2002年:フィルムカメラのレンズが使えるって、勝ちじゃんか
1999年にニコンが「D1」を出したときに、夜も眠れなくなるほど恋い焦がれたもんですが、おいくらでしたっけ、60万円台でしたっけ。買えねー! キヤノンやコダックの一眼デジカメより安かったけど、買えねー!
あまりにも悔しくて、ニコンと富士フイルムが共同開発したFマウントデジカメ「Fujix DS-505」の中古を12万円くらいで仕入れてみたものの、ディスプレイが付いてないし、メモリーカードがPCMCIAだったので使いにくく、Yahoo!オークションに出したら20万円の値がついて売却。そして、手に入れたのがニコン「D100」でした。
いやあ、すばらしい! バッグに入るサイズだし、重さもそこまでじゃないし、約610万画素のCCDセンサーの画質は(当時の)レンズの性能を引き出してくれるものでした。コレを買ってから、カメラマンを手配できない仕事の依頼も来るようになり、趣味に仕事に活躍してくれたものです。その後もD300→D700→D750と買い替えていき、ニコンには本当にお世話になりました。
2007年:ストックしていたMP3がバーで、クラブで映える
iPodとiTunesで音楽ファイルを管理していたこの時代、個人的なトピックがPCを使ったDJプレイでした。レコードやCDではなく、ノートPCとMIDI対応コントローラー、オーディオインタフェースでMIXできる。「なにそれ未来きた!」とベスタクスのDJ MIDIコントローラーである「VCI-100」をゲット。現役引退していた「ThinkPad S30」を押し入れから出して、バンドルDJアプリ「Traktor」と音楽ファイルだけを入れ、PC DJ専用機材として仕立てました。
CDやレコード派の友人からはアレコレ言われたけど、スピーカーさえあればどこでもDJプレイができるとあって、個人的には大満足。バーやカラオケでもちっちゃなパーティーを開きましたっけ。光るボタンやアクリルプラッターもテックなガジェットらしさが満載で、お気に入りだったなー。重かったけどね!
2008年:スマートフォン革命の始まり
並びましたよ、7月の表参道に。目的はもちろん、初めて日本で発売される「iPhone 3G」購入のため。寄稿していたメディアの編集者やライターが集まり、発売日前日の午後6時に現地にいくも、既に1000人以上が行列を作っていて、圧倒されたなあ。
既にiPod touchを持っていたので、ここに電話機能/通信機能が入ることで何が変わるだろうかと興味津々でした。
同時に「W-ZERO3」よりも愛せる端末になるだろうかと疑問を抱いてもいたっけ。しかし、最初はめっちゃくっちゃ使いにくかったiPhone 3GもOSのアップデートで見る見るうちに扱いやすいデバイスとなって、Appleのソフトウェア開発力に驚いたものです。
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