バイオノート505、Power Macintosh、iPhone、Oculus──新しいデバイスに魅了されつづけた30年だった:私のPC遍歴30年(4/4 ページ)
「一目ぼれするPCって、あるんだ」──ライター/武者良太さんのPC遍歴30年を振り返る。
2009年:速くはないけど、軽くて薄くて“おでかけ仕事PC”に最高
軽くて安くてバッテリー持ちが良いネットブック全盛期でしたが、ほとんどのネットブックのディスプレイが縦600ピクセルしかなくて、Windowsのメッセージが隠れることがあったんですよ。マジで使いづらかった。
そこで選んだのが「VAIO X」でした。ネットブックの倍くらいの価格でしたが、それでも10万円ちょっとで、軽くてバッテリー持ちが良かった。標準バッテリーでも実測で8時間くらい使えたし、大容量バッテリーに交換すれば公称20時間も働き続けられます。
CPUがAtomだったのでパフォーマンスは期待できないですが、SSDの読み書き速度が速いから、ビジネスワークをするなら快適そのものでした。出先のカフェやベンチで原稿を作り、デジカメで撮ったJPEG画像をネットメディアのCMS(Contents Management System)に入稿する道具としてめっちゃ働いてもらいました。
2015年:今でも愛用しているミラーレス
手ブレ補正付き、約4240万画素のフルサイズというスペックにワクワクしすぎて、「α7R II」を購入しました。出てくる写真はどこまでも高密度だし、焦点距離が短いレンズをつけていても、クロップすれば遠くの被写体も撮影できるその性能にハマりましたねえ。
ラバーの外装が剥がれたのでメンテに出しましたが、内部機構はまだまだヘタリが少ないとのことで、いまでも物撮りや、取材時に愛用しています。LightroomなどのAIノイズリダクションが進化したから、10年前の古いデジカメでも現役を張れるのです。
2019年:VRという新世界の扉を開いて
VRには興味があったし、それまでのモデルもレビューしてきたけど、自分で購入したのは「Oculus Quest」(初代)が初めてでした。スマホ差し込み式でもなく、ゲーミングPCも必要としない、スタンドアロンVRヘッドセットに大きな期待を抱いたのです。
おかげでVRChatと出会えたし、VRChatにハマりすぎてグラフィックスカード「GeForce RTX 2080 Super」を積んだゲーミングPCを買ってしまったのだけど……。
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