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「Insta360 GO Ultra」はウェアラブルから本格撮影まで、 一台で何役もこなせる可能性を秘めている 実機レビュー武者良太の我武者羅ガジェット道(2/3 ページ)

製品名に世代を示す数字ではなく「Ultra」と刻まれたあたり、従来のナンバリングモデルとは異なる思想で開発された最新アクションカメラということで、その実態に迫ってみましょう。

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こだわった映像作品を作りたいユーザーにも向いている

 Insta360 GO Ultraと前モデル「Insta360 GO 3S」を比較してみましょう。まずはスペックの違いからご覧ください。

Insta360 GO Ultra Insta360 GO 3S
センサー 1/1.28インチ 1/2.3インチ
撮影画角 FOV156度 FOV150度
プロセッサ 5nm AIチップ 14nmチップ
最大解像度(動画) 4K60fps 4K30fps
ストレージ microSDメモリーカード 内蔵(64GB/128GB)
バッテリー駆動時間 スタンドアロンカメラ単体:70分、スタンドアロンカメラ+アクションポッド200分 スタンドアロンカメラ単体:38分、スタンドアロンカメラ+アクションポッド140分
スクリーン 2.5型フリップ式タッチスクリーン 2.2型フリップ式タッチスクリーン
ワイヤレス再生 ×
ワイヤレスマイク ×
リーシュコード ×
防水性能 水深10m(スタンドアロンカメラ)
重量 約53g(スタンドアロンカメラ) 約39g(スタンドアロンカメラ)

 メーカーいわく、両者は同じGOシリーズではあるけれども、Insta360 GO Ultraはプロシューマーをターゲットにしたカメラとのこと。

 なるほど、ストレージをmicroSDメモリーカードにしたことで、長時間撮影でもデータの保管/転送をしやすくしたことや、バッテリーライフの向上、そして何よりもセンサーサイズの大型化は、映像作品を作りたいユーザーに刺さるものとなるでしょう。

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microSDメモリーカードスロットを採用

 Insta360 GO Ultraのスタンドアロンカメラは、正面から見ると正方形に近いボディーとなりました。長細いボディーだった従来のInsta360 GOシリーズと並べると、外観から来る印象は大きく変わります。


背面部には円形のマグネット、電極、アクションポッド固定用のラッチが備わる

 「どちらが目立たないか」と尋ねられると、個人的な感想ですが、表面積は大きくともInsta360 GO Ultraの方が目立ちにくいかもしれません。なお両モデルともホワイト/ブラックのカラーが選べます。


カメラらしく見えるInsta360 GO Ultraのデザイン。右はInsta360 GO 3Sのホワイトモデル

 ボディー部分の厚みはInsta360 GO Ultraの方が薄いのですが、取り外しが可能なレンズガードが大きくなったことで、全体としてはInsta360 GO Ultraの方が大きくなったという印象です。


センサーサイズと共にレンズガードも大きくなった

 アクションポッドには、手で持ちやすくなるグリップが付きました。筆者が体験してきた中では、最も持ちやすいアクションカムです。スタンダードな一体型のアクションカムはフロントディスプレイがあるため、グリップレスのモデルがほとんどでした。

 サイズの小ささもあり、子どもに持たせる初めてのカメラとしても優れているのではと感じます。


アクションポッドに収めた2台。Insta360 GO Ultraは薄くてもしっかりとホールドできるグリップがある

 アクションポッド装着時のInsta360 GO Ultraの厚みは、Insta360 GO 3Sとほぼ変わりません。


アクションポッドに用意されるコントローラー(赤丸のボタン)は、シャッターボタン/電源ボタン/クイックボタン/タッチスクリーンの役割を果たす

 タッチスクリーンは2.2型から2.5型に拡大。わずかな差ですが、ほぼ全ての設定をこのスクリーンから行うことになるので、大きければ大きいほど操作しやすくなります。数値以上に操作性が向上したと実感しました。


スクリーンサイズが広くなり操作性が向上した

 本体の底面部を見ると三脚穴はありません。試用時にお借りしたモデルは、ピボットスタンドが付属していなかったので、三脚に固定して使いたいといったときにはピボットスタンド付きのキット(セット)を選ぶことになるのでしょう。


Insta360 GO 3Sのピボットスタンドは使えない

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