「iPhone Air」が放つ圧倒的オーラの正体に迫る 実機で確かめて分かった驚き(1/5 ページ)
Appleのスマートフォンに新モデル「iPhone Air」が加わった。ナンバリングモデルではない、注目の1台に林信行が触れた。
2007年の初代iPhone登場以降、しばらくiPhoneは人々が発売日に有給休暇を取って大行列を作って買うものだった。出遅れた人はバックオーダーが届くのを待つことになり、先に手に入れた人たちだけが周囲から羨望(せんぼう)の眼差しを集めていた。
その年のiPhoneは、常に世界最先端の最も尖ったスマートフォンであり、圧倒的なオーラを放っていた。
久々の圧倒的オーラを放つ製品
モノとしての魅力が圧倒的な「iPhone Air」。これまでのiPhoneの系譜で進化した「iPhone 17」「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Pro Max」をレビューする前に、まずはiPhone Airの魅力をじっくりと味わってもらいたく独立した記事にさせてもらった
その後、iPhoneも標準モデルとProモデルに分化し、機能や性能のバランスを取りながら進化したり、ライバルのAndroid最新情勢も鑑みたりすることが増え、かつてのような熱狂は薄れていった。
だが今回発表された「iPhone Air」には、熱狂の時代のiPhoneに似た圧倒的なオーラがある。
「iPhone Air」発表 厚み5.6mmで6.5型、バッテリー最大27時間 15万9800円から
iPhoneの基本デザインはシンプルでミニマルだが、それは試行錯誤の上での洗練を重ねているから、表層的にシンプルに見えるだけだ。写真を見ただけだと、その洗練はなかなか伝わってこない。ぜひ、自らの手で触って体感してほしい
iPhone Airの写真を見ても、十分に薄いことは伝わるだろう。しかし実物を手に持つと、その薄さや軽さが想像を超えていることに驚かされるはずだ。
手のひらに乗ったこの驚くほど薄い板の上で、高解像度グラフィックスを使った3Dアプリが動き、数年前のPCと変わらぬ性能で写真加工もできる――この直感に反する体験が、まさにAppleが好んでよく使う表現「魔法のような体験」となっている。
これまで最強のカメラを求めて、常に最上位のProモデルを買い続けてきた筆者やその友人も、前のProモデルをカメラとして使い続け、メインはiPhone Airに乗り換えようかと真剣に悩み始めている。
こんなことを書くと、このレビュー記事そのものが台無しだが、写真や文章では、そのオーラの半分も伝わらないので、近くで体験できる場がある人は、ぜひその手で実物に触れ、そのすごさを感じ取ってほしい。
触れた瞬間に、これだけのオーラを持ったデジタル製品は久々だと共感してくれる人が多いはずだ。プロセッサの処理速度やカメラの画質など関係なく、モノとして心を揺さぶられる。
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