「REALFORCE R4」のマウス機能は、ハマれば大きな生産性向上につながる!:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/3 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
筆者は仕事柄、キーボードにはこだわっています。長時間使うことも多いため、入力のしやすさが大事なことはもちろん、体への負担を軽減する意味でも、より自分に合ったキータッチを求めています。
これまで高級に分類されるさまざまなキーボードを試してきましたが、結局落ち着くのは「REALFORCE」シリーズであり、現在のメインは「REALFORCE RC1」(以下、RC1)です。
RC1は「70%キーボード」と呼ばれるコンパクトなキーボードで、テンキーレスです。もともとテンキー必須派だった私ですが、「RC1のコンパクトさも良いなぁ」と思って使っているうちに、テンキーレスにもすっかり慣れてしまいました。
むしろ、デスクスペースが広く使えることの快適さを実感します。
そのRC1に大きな不満はなかったのですが、REALFORCEシリーズのメインストリームを担う新モデル「R4」が登場したと聞き、黙って見過ごすわけにはいきません。
結局のところ、キーボードは触ってみないと分かりません。「REALFORCEに間違いはないだろう」と、発売日にすぐ注文し、入手しました。
今回は、実際にR4を使って感じた点と、特に注目すべき“マウス機能”を中心にお伝えします。ちなみに、既に自身のメインキーボードの座に居座っております。
ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『図解即戦力 システム企画&開発の知識と要点がこれ1冊でしっかりわかる教科書』『情シスの定石』『図解即戦力 システム設計のセオリーと実施方法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(いずれも技術評論社)。
購入したのは、日本語テンキーレス・30gモデル
R4シリーズはカラーバリエーションやキー荷重の違いから、なんと全20種類のラインアップが用意されています。今回私が選んだのは、テンキーレスサイズ/キー荷重30g(一番軽い)/日本語配列/かな刻印なしのブラックモデル。型番で言うと「R4HC13」です。
これまでR3のフルサイズ&テンキーレスサイズも使用していましたが、R4はキーボード本体の奥行きが短くなり、全体的にコンパクトな印象です。
RC1のコンパクトさが気に入っている私にとって、R3の奥行きはやや大きく感じていたため、このサイズ感は大歓迎です。
電源オン/オフがボタンからスライドスイッチに変更された点も地味にうれしい改良です。R3やRC1はボタン長押しが必要でしたが、R4ではスライドするだけです。
私はPCの起動/終了ともにキーボードも電源オン/オフしています。数秒の違いですが、この操作感の違いは日常的に効いてきます。さらにスライド式なら電源オン/オフの状態が手触りで判断できるのも便利です。
安定の高品質とREALFORCEらしいキータッチ
REALFORCEといえば、静電容量無接点方式による安定したキータッチが魅力です。R4も例に漏れず、その安心感と高い完成度は健在です。
個人的には、今回は初めてキー荷重を45gではなく30gのモデルを選んでみました。今までは45gに慣れていたため、最初は指が空回りするような感覚がありました。一瞬「45gがよかったかな……」とも思いましたが、不思議なもので2~3時間で完全に順応しました。
今度は逆に45gを触ると「重いな……」と感じてしまう次第です。長時間のタイピングでも指への負担が減りそうです。
また、RC1をメインに使っていたため、「Fn」キーの位置など細かなレイアウト変更に最初は戸惑いました。しかし、これも慣れで、どちらかというとRC1が変則です。すぐに慣れました。
キーボードとしての品質やキータッチは、R4も安定のREALFORCE品質だと思ってよいでしょう。
新機能はどう? 近接センサーとマウス機能
R4では新たに2つの機能が追加されています。1つは「近接センサー」、もう1つが「マウス機能」です。
まず近接センサーです。Bluetooth接続時、一定時間操作しないとスタンバイモードになります。キーをタイプすると再接続しますが、多少タイムラグが発生します。この再接続のトリガーを、キータイプではなくキーボードに手を近づけることで検知して再接続させようという機能です。
ただ、私はスタンバイモードになる「エコモード」をオフにしているため、この機能の恩恵はありません。過去モデルから、入力しようとして反応しないとストレスが大きいためオフにしているのです。電源は単四形乾電池3本(私は充電式を使用)なので、バッテリー消費の面でも特に不便はありません。
そして注目の2つ目、マウス機能です。今回の購入を即決した理由も、まさにこの機能を試してみたかったからです。
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