「REALFORCE R4」のマウス機能は、ハマれば大きな生産性向上につながる!:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
手元でマウス操作ができる快適さ
R4のマウス機能は「キーボードで、マウスと同等の操作をする」というものです。キーボードにノートPCのようなトラックパッドやThinkPadのようなトラックポイントがあるわけではなく、純粋にキーボードのキーを押してマウス同等の操作をします。
機能としては一通り、つまり「カーソル移動」「クリック(左/中央/右)」「縦スクロール」「横スクロール」ができます。どの操作がどのキーで使うかは、専用ソフト「REALFORCE CONNECT」から自由にマッピング可能です。
実際に試してみると、これは“かなり使える”と感じました。ただし、マウスが不要になるわけではありません。あくまで、ちょっとしたマウス操作のためにマウスに手を伸ばすのが不要になる、というイメージです。
この使い方に大きな利便性を感じたのは2つのシーンです。
1つ目は、Excelのようにスクロールを多用する作業シーンです。縦方向はもちろん、横方向のスクロール操作がキーボードだけでできるのは想像以上に快適です。特に横スクロールは、そういった機能がないマウスも多いため、そうした環境では魅力的ではないでしょうか。
もう1つ便利なのが、テキスト入力時のスクロール操作です。例えば、ディスプレイの下部で入力していた時に、表示を少し上に移動したい時があります。その場合、キーボードのみでマウスの縦スクロール相当ができるので、簡単にスクロールできます。
上下の移動という意味だと、キーボードの「PageUp/PageDown」キーでもできそうですが、これをやるとカーソル位置も一緒に動いてしまいます。
よって再び元の位置に戻る手間が発生してしまうのです。さらに、戻る位置を見失いがちなので、時間のロスが大きいです。
一方、マウススクロール操作ならカーソル位置は維持されたまま画面だけ動きます。これは、上下に書いた文章を確認する時も便利で、スクロール後でも矢印キーやスペースキーなど何かしら入力すれば、カーソルがある位置に画面が戻ります。
もちろんマウスを使えば同等のことはできますが、キーボードだけで実現できるというのは、積み重なると作業効率に大きく影響すると感じます。
なお、マウスカーソルやクリック機能も搭載されていますが、こちらは正直“おまけ”に近い印象です。カーソルを動かすにはやはりマウスの方が圧倒的に速く、自然です。
クリックも基本的にはカーソルの位置を合わせてからクリックするので、キーボードで頑張って移動するよりも、マウスを手に取ってしまった方が早いですし、快適ですね。ただし、この先使っていく中で使えるシーンを発見するかもしれません。
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