メモリが深刻な品薄&高騰状態に:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
秋葉原のPCパーツショップで、DDR5/DDR4メモリの価格上昇と供給不足が深刻化している。購入制限を設けるショップもあり、事態が落ち着く展望は見えていない。
メモリの値上がりと品薄具合が深刻化している。兆しは10月中旬からみられたが、11月に入って傾向がより顕著になった。DDR5/DDR4共に値上がりが目立っており、「仕入値が2倍近くになったものあります」(TSUKUMO eX.)という。メーカーや規格を問わず、全般的な動きだという。
CrucialのDDR5-5600 16GBキットが2万円で登場
例えば、TSUKUMO eX.ではDDR5-5600/6000の32GB×2枚キットは大半が売り切れており、4万円以下のモデルは週末を待たずに品切れとなりそうな状況とのことだ。同店は「供給が安定していないんですよね。どうも代理店側にも入っていないようで、かなり上流の方で流れが止まっている感じがします」と話していた。
混乱の背景について、あるショップは「AI特需でそちらに回されているという話も聞きます」と語り、「もともと供給も値段も動きやすいパーツですけど、ここまでいくともうダメですね」と降参のポーズをしてみせる。
状況が落ち着くメドも見えていない。パソコンSHOPアークは「まだ過渡期だと思います。ピークアウトしたらそこから見えてくるのかなと。半年……、いやもっと先まで見据えないといけない状況じゃないでしょうか」とため息をついていた。
今週(11月2日週)、同店にはCrucialのDDR5-5600 8GB×2枚キット「CT2K8G56C46U5」が入荷していた。価格は1万9800円だ。「ヒートシンクのないシンプルなメモリですが、それでも16GBで2万円。そして、入荷数もそこまでじゃない感じでして」(同店)
関連記事
もはや「光モノ」とは呼べない時代に――Corsairのタッチ液晶登場も即レア化
PCケース内に組み込むことを想定したLCDパネルが複数登場している昨今、PC内部を飾るアイテムの総称が「光モノ」では違和感を覚えるようになったというコメントがちらほらある。「XTなしと同じ値段だったりします」――10万円切りで登場した「Radeon RX 9070 XT」搭載グラフィックスカードが話題に
ASRockから登場した「Radeon RX 9070 XT Challenger 16GB」が、そのコスパから各ショップで話題になっている。また、同社からはAI開発向けカードも売り出されている。曲面デザインを徹底的に生かしたCorsairの新型PCケース「FRAME 4500X」登場 広がるピラーレスの世界
曲面ガラスだけでなく、カーブデザインを効果的に使ったPCケースが登場した。Thermaltakeからも派手なツートンカラーやLCD組み込みも選べるモデルが売り出され、ピラーレスの世界が広がっている。「諦めなくてもいい」――5インチベイ搭載PCケース「MasterBox CM695」が登場
クーラーマスターから、5インチベイや3.5インチベイを搭載したミドルタワーケース「MasterBox CM695」が売り出された。また、パソコン工房 秋葉原パーツ館のジャンクコーナーにはBDドライブが複数台並んでいた。昔ながらのPCの構成をまだ諦めなくてもいい。Windows 10のサポートが切れ、なぜか浮き上がった光学ドライブ需要
ここ最近の秋葉原のPCパーツショップには、パソコン内蔵型の光学ドライブを求める人が増えているという。そこにはさまざまな背景があり、内蔵型光学ドライブの在庫はなかなか少ない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.