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電源アダプターで給電する屋外向けの新型ネットワークカメラ「Google Nest Cam Outdoor(第2世代)」を試してみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/4 ページ)

「Google Nest Cam Outdoor(第2世代)」は、屋外向けネットワークカメラの新モデルだ。従来モデルや競合モデルとの違いをチェックした。

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 「Google Nest Cam Outdoor(第2世代)」は、GoogleのNestブランドに属するネットワークカメラに新たに追加された2製品のうち、屋外利用に対応したモデルだ。

 同社の屋外向けカメラとしてはバッテリー式モデルが既に発売中だが、本製品は電源アダプターを用いて有線で給電する仕組みを採用している。メーカーから製品を借用したので、既存のバッテリー式モデルとの比較を中心にレビューをお届けする。


Googleの屋外向けネットワークカメラ新モデル「Google Nest Cam Outdoor(第2世代)」。屋外向けモデルながらバッテリー式ではなく、電源アダプターで電力を供給するのが特徴だ。直販価格は2万3800円となっている

「屋内モデル」と「バッテリー式モデル」の間に当たるモデル

 最初に知っておきたいのは、本製品は既存の屋内/屋外両対応のバッテリー式モデルの後継ではないということだ。ベースにマグネットで吸着させるギミックこそ共通だが、ボディーサイズが2回りほど小さく、何よりバッテリー駆動ではなく電源アダプター式となっている。

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 つまり、位置付けとしては屋内向けの有線モデルと、屋内/屋外両対応のバッテリー式モデルの中間に当たる存在ということになる。ちなみに、なぜ名称に「第2世代」と入っているかというと、過去に日本未発売の第1世代モデルが存在していたためだ。


本製品(左)と、前回紹介した屋内用モデル「Google Nest Cam Indoor(電源アダプター式/第3世代)」(右)との比較。デザインは共通だが、サイズは一回り大きい

背面の比較。どちらも電源アダプター式だが、ケーブルが出ている位置が異なる

本製品(左)と、既存の「Google Nest Cam(屋内/屋外対応、バッテリー式)」(右)との比較。こちらは本製品(左)の方が一回り小さい

背面の比較。カメラの直径はもちろん奥行きが全く異なる

 もっとも、屋外用でありながら配線が必要なモデルというのは、導入に当たって工事が事実上不可欠で、賃貸が多い日本の住宅事情にあまりフィットしているとは言えない。第1世代が日本に投入されなかったのもこうした事情によるものと考えられるが、今回の新モデルは画期的な解決策となるギミックを搭載しているわけではないようで、少々残念だ。

 利用イメージとしては、自宅周辺の様子をリモートで監視するために、工事込みで配線を行って屋外に設置しておくモデルということになるだろう。バッテリー式モデルは1~3カ月ごとに充電しなくてはならない手間があるが、本製品は電源アダプター経由での給電となるので、そういった手間がかからない。その代わりに、あらかじめ工事が必要というわけだ。

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