コラム

Intelの新型CPU「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」を支える「Intel 18A」と「PowerVia技術」を見てきた(3/3 ページ)

Intelの最新CPU「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」と「Xeon 6+プロセッサ」(Eコア)のComputeタイル(CPUコア)は、自社の最新プロセス「Intel A18」で作られている。その特徴を詳しく解説しよう。

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実際に「Intel 18A」工場を見学してきた

 9月に米アリゾナ州で行われた「Intel Tech Tour 2025」では、Intel 18Aプロセスノードのある工場「Fab 52」を実際に見学できた。

 ただし、見学者全員がデジタルカメラを含むデジタル機器の持ち込みができなかったので、以下の写真や映像はIntelが提供したものとなる。


米アリゾナ州にあるFab 52内部の様子

歩行中の見学者(イメージ)

手に持っているチップが、まさにCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)である

 工場見学中には、Intel 18Aプロセスを支えるASML製の「EUV露光装置」の存在も確認できた。価格は約500億円で、年に50台+αしか製造できないという、非常に高価な装置だ。約500億円といえば、東京スカイツリー(東京都墨田区)のタワー部の建設費用に相当する。

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 Intelでは4nm相当の「Intel 4」プロセスからこの装置を運用しているが、プロセスノードが進むごとに露光回数が増えるため、装置の使用頻度が上がり、それに比例して製造コストが上がるという構図である。


ASMLのEUV露光装置とおぼしき機械。価格は約500億円で、年に50台+αしか製造できない、非常に高価な装置だ

 なお、このFab 52の様子はYouTubeにもアップロードしている。Intelの提供映像とはなるが、気になる人はチェックしてみてほしい

Fab 52の全景

Intel 18Aプロセス工場に潜入した筆者……といいたいところだが、これは唯一撮影を許された、工場入口前の記念撮影エリアで撮ったものだ。よく見ると、背景は描き割りである
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