Insta360 Ace Pro 2をスナップシューターに変える「ストリート撮影グリップPro」と3つのオプションレンズを試す(3/4 ページ)
Insta360 Ace Pro 2に「ストリート撮影グリップPro」等の新アクセサリーが登場。1/1.3型センサーとライカの色作りを生かし、アクションカメラの枠を超えたスナップ機としての実力を試してみました。
撮影の幅が広がる交換レンズ/フィルターは“クセあり”
今回新たに追加された交換レンズは、超広角レンズ/クローズアップレンズ/シネマティックレンズの3種類です。
超広角レンズ
超広角レンズを装着すると画角が1.3倍広くなります。これを装着しておけば何かしらは写るので、取りあえず付けて動画を回しておくVlog用のレンズとして有用だと感じました。
一方で、何も装着していない状態の画角(13mm)で十分広い上に、オプションレンズ共通の注意点として保護フィルターがないというデメリットもあります。つけっぱなしの常用には少し気を遣うこともあり、なかなか利用シーンが難しかったのが正直なところです。
加えて超広角レンズはあまりにも広い範囲が写るため、スチル撮影ではグリップを握る手がほぼ確実に写り込んでしまいます。スチル用ではなく、バッグや自撮り棒/ヘルメットなどにマウントして動画撮影に使うのがよさそうです。
クローズアップレンズ
クローズアップレンズはピント範囲を10~75cmに近づけるためのレンズです。Insta360 Ace Pro 2単体では接写が難しく、例えば食事などテーブルフォトではピントが合わないことが問題でしたが、クローズアップレンズを装着することで、被写体に寄った撮影が可能になります。
ピント範囲がシビアになるため、クローズアップレンズには専用のピントリングが搭載されており、ねっとりとした感触はとても好印象でした。加えて、どこにピントが合っているかを赤いエッジで示すピーキング機能も追加されており、それを見てピントリングを調整します。一見良さそうに見えるこの機能ですが、率直に言って、ほとんどあてになりませんでした。
ピーキング機能はコントラストが高いところを赤くしているのですが、ピントが合っていないところも赤くなってしまいがちです。ゆえに接写できるとはいえピントを外すことが多く、正直実用的ではない印象でした。使いこなすにはマニュアルフォーカスに慣れる、つまりピント位置とおおよその距離感覚を覚える必要がありそうです。
シネマティックレンズ
シネマティックレンズは、いわゆるアナモルフィックレンズであり、2.35:1のウルトラワイド画角での撮影ができるオプションになります。
スチルでもワイドなアスペクト比での撮影ができて、なかなか面白いオプションですが、アスペクト比だけであればトリミングで十分ですし、2万円を投じてまで買うべきかといわれると疑問です。また、2.35:1のアスペクト比にするには、追加でレンズマスター設定をする必要があります。2.35:1で統一したこだわった映像作品を作りたい人向けのオプションなのだと思います。
フィルターはブラックミストに加えて、新たに星型の光条がでるスターフィルターが追加されました。
点光源などギラギラするものに向けるとがっつり光条が出てなかなか面白い写真が撮れます。加えて写真全体のコントラストが低下してふんわりとした絵になるのもポイントです。価格も3000円台なので、気軽に印象的な写真を撮りたいときにはとてもよいと思います。
今回のオプション追加に伴って、ファームウェアアップデートで新たに「レンズマスター設定」項目が追加されました。ブラックミスト/スターフィルターはレンズマスター設定を無視しても効果が反映される一方で、交換レンズ群、特にピーキングが必要なクローズアップレンズとワイド画角化するシネマティックレンズの2つはレンズマスター設定が必須なのでなかなか手間です。
本家Leicaはレンズマウントの爪の長さを変えたり、6bitコードを搭載することで交換レンズを自動認識する仕組みがあるので、Insta360 Ace Pro 2でも何らかの方法で自動化されると良いと思います。
加えて、フィルターはかぶせるだけであるのに対して、レンズは保護フィルターを外してから取り付ける作業が必要です。
レンズ交換後は丸出しとなったレンズ保護に気を遣うのもあって、気軽にレンズ交換して楽しむというよりかは、明確な目的をもって利用するイメージを持った方がよさそうです。
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