60%サイズなのに100キーある“キー分割”キーボード「Hesper64(100)」を試す 革新性に挑戦する価値はアリ:武者良太の我武者羅ガジェット道(2/4 ページ)
60%キーボードのサイズ感と多機能を両立した中国Nicsの「Hesper64(100)」をレビューする。1つのキーを上下に分割し、異なる機能を割り当てる独自機構の操作性やカスタマイズ性を解説。習得コストは高いが、コンパクトさと入力効率を追求するユーザー必見の新機軸モデルだ。
上下2段のキーで誤入力を抑える独自機構
デュアルアクションキーは、上部の4割にサブキー、下部の6割に本来の配列のメインキーが組み込まれています。キーボードの最上段には数字キーとファンクションキーが並び、右手がカバーするIOPKL+記号キーにはテンキー、左手エリアのQERTASDFZXCVキーはショートカットなどを自由に設定できるサブキーが備わっています。
メインキーはやや浅めで押下圧は軽め、奥側のサブキーはやや深めで押下圧は重めに設計されており、キーが反応するアクチュエーションポイントにも差があるようです。
感覚としては、メインキーは他のキーと同じように、なでるような入力が可能な反面、サブキーは深めに押すことを意識する必要があります。
間違えて両方のキーを押してしまった場合、手前のメインキーのみが反映されるようです。構造上、そして外観上からも誤入力しやすいキーボードではありますが、メインキーを優先することで暴発の回数を減らすアーキテクチャとしたことは高く評価できます。
使い始めは狭いサブキーを押し分ける練習から
実際に触ると、これは極めてクセの強いキーボードだという思いが強まりました。メインキーとサブキーの押し分けは狭いキーキャップのキーを押す感覚に近く、モバイルPCや小型キーボードのカーソルキーを扱うときの感覚に似ています。
上下2段の押し分けが加わるため、指で押し込む位置が数mmずれるだけで入力の結果が変わってきます。これを許容できるかどうかで、Hesper64(100)の評価が割れるでしょう。
まずHesper64(100)を使い始めたばかりの段階だと、誤入力が頻発します。特にタッチタイプができる人ほど従来の運指が染み付いているため、慣れるまでの誤入力が多くなりそうです。確実に入力できるようになるまでの期間を技能習得コストとして飲み込めるかが最初の関門になります。
筆者の場合は手の指が太く、これまでキーキャップの中央部をタイプするように心掛けてきたこともあり(そうしなければフルサイズキーボードでも誤入力が多かった)、Hesper64(100)での誤入力が減るまで2週間ほどかかりました。
Hesper64(100)に合わせた運指を学ぶなら、まずはメインキーのみを操作するのが良さそうです。こちらを確実にタイプできるようになるまでサブキーには極力触れないようにして、指の動かし方を手に覚え込ませていきます。
次の段階として、右側のサブキー/テンキー部分を使っていきます。数字キーは上段にもありますが、あえてサブキーで数値入力をしていくことで、指を立てるようにしてサブキーのキーキャップのみを押せるようにトレーニングしていきます。
関連記事
薄型ゲーミングキーボード「Razer Joro」を試す 携帯性と快適な打ち心地を両立した異色の存在
Razerが7月に発売した「Razer Joro」は、ゲーミングキーボードとしては“異色”となる薄型/軽量設計が特徴だ。どんなキーボードなのか、実際に使ってみよう。超高速ゲーミングキーボード「Razer Huntsman V3 Pro Tenkeyless 8KHz」を試す ラピッドトリガー×8000Hz応答で“勝ち”をつかめる
Razerが、新たな競技(プロ)向けゲーミングキーボードをリリースした。ポーリングレートを最大8000Hzまで高めることが可能で、ラピッドトリガーにまで対応している。実際に試してみよう。7月発売の“1キー2アクション”のロープロファイルキーボード「Hesper64(100)」、事前登録で40%オフに
Hesper64(100)は、64キーレイアウトのロープロファイルキーボードだ。一部のキーが物理的に上下2段で分かれており、押し方によって機能を使い分けられる。Stream Deckを内蔵したゲーミングキーボード「GALLEON 100 SD」発表 12個のLCDキーとダイヤル、液晶付き
米Corsairは、Stream Deckコントローラーを内蔵したメカニカルキーボードを発表した。12個のLCDキーと5インチ画面を備え、ゲーム画面を離れずに配信やアプリを操作できる。画面が縦に変形する「ThinkPad」や充電不要のキーボードマウス、AIグラス──レノボ、コンセプトモデルを披露
レノボはCES 2026にて、13型から16型に画面が縦に変形する巻取り式PCや、AIエージェント搭載のメガネ型端末など、複数のコンセプトモデルを発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.