暗所も美肌もこれ1台 “センサーサイズは正義”を実感した4K対応Webカメラ「Insta360 Link 2 Pro/2C Pro」:武者良太の我武者羅ガジェット道(1/3 ページ)
Insta360から、1/1.3型センサーを搭載した4K対応Webカメラ「Insta360 Link 2 Pro/2C Pro」が登場。暗所に強く自然なボケ味を実現した圧倒的な画質をレビューする。
ZoomやMicrosoft Teamsを活用したオンラインミーティングにおいて欠かせないのがWebカメラです。ノートPC内蔵のWebカメラや、スマートフォンのインカメラを使う人が大半だと思いますが、この分野に積極的なカメラメーカーの1つが、360度カメラやアクションカム、最近はドローンまで手掛けるInsta360です。
1月13日、同社はWebカメラの新製品となる「Insta360 Link 2 Pro」(4万2800円)と「Insta360 Link 2C Pro」(3万4500円)を発売しました。
いずれもライブ配信やコンテンツ制作など、ビジネスユーザーおよびプロフェッショナルクリエイター向けのカメラと位置付けています。
個人向け用途やコストパフォーマンス重視のユーザーに向けて、前モデル「Insta360 Link 2」(3万3000円)および「Insta360 Link 2C」(2万5800円)も継続して販売される模様です。
つまり、今回の製品は“Pro”という名称の通り、上位機種としての存在となります。
センサーサイズ拡大&デュアルネイティブISOで高画質化
Insta360 Link 2の上位機種がInsta360 Link 2 Pro、Insta360 Link 2Cの上位機種がInsta360 Link 2C Proとなります。
前者はジンバルを搭載しており、歩き回る被写体をトラッキングしてフレームアウトしそうになるとぐるりと回って追いかけてくれる無人カメラマンになるのに対し、後者は可動部を持たないことから、椅子に座って会議に参加するユーザー用となっています。
Proモデルのもっとも大きな特徴は、センサーサイズの拡大です。1/2型から1/1.3型に拡大、メーカーいわくセンサーサイズ表面積は約2.23倍となりました。
この新型センサーはデュアルネイティブISOでもあります。低感度用と高感度用の2つのネイティブISOの数値は未公開ですが、暗い場所でもノイズが少なくきれいでシャープな映像が撮れるメリットがあります。
他にもマイクが指向性+全指向性のデュアルマイク化&ビームフォーミング化され、環境にあわせたノイズ対策が可能となっています。従来機のユーザーで、高画質&高音質化を求めていた方であれば、この時点でもうポチってしまいましょう。
| Insta360 Link 2 Pro | Insta360 Link 2C Pro | Insta360 Link 2 | Insta360 Link 2C | |
|---|---|---|---|---|
| センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.3インチ | 1/2インチ | 1/2インチ |
| FOV | 84度 | 84度 | 79.5度 | 79.5度 |
| HDR | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| デュアルネイティブISO | 対応 | 対応 | - | - |
| ジンバル | 2軸 | - | 2軸 | - |
| マウント方式 | 磁気 | 磁気 | 磁気 | 磁気 |
| 最大解像度 | 4K/30fps 1080p/60fps | 4K/30fps 1080p/60fps | 4K/30fps 1080p/60fps | 4K/30fps 1080p/60fps |
| デジタルズーム | 最大4倍 | 最大4倍 | 最大4倍 | 最大4倍 |
| 縦位置撮影 | 対応 | 対応 | - | - |
| マイク | 無指向性マイク/指向性マイク | 無指向性マイク/指向性マイク | 無指向性マイク | 無指向性マイク |
| ノイズキャンセリング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| AI追跡 | 一人/グループ | - | 一人/グループ | - |
| オートフレーミング | - | あり | - | あり |
| トラッキングエリア | あり | - | あり | - |
| スマートホワイトボード | あり | あり | あり | あり |
| トラッキングエリア指定 | あり | - | あり | - |
| プライバシーモード | 自動 | 手動 | 自動 | 手動 |
暗い場所でも明るく映るから使いやすい
大型センサーがもたらす画質面からチェックしていきましょう。どのようなタイプであっても、カメラを選ぶ際にもっとも重要な要素となる画質ですが、これはもう拍手喝采ものです。
大きな窓が横にある有明のコワーキングスペースにて撮影しました。比較対象として撮影した手持ちのMacBook Air(M1)の内蔵カメラの映像は、及第点といったところ。影が濃いめに出ており、ダイナミックレンジが足らずに白飛びも目立つといった絵ではありますが、決して悪いものではありません。
ところがInsta360 Link 2 Proで撮影すると、なんということでしょう。全体的に明るくなっただけではなく、白飛びも限定的です。そして、ほうれい線が目立たなくなりました。影の存在感が薄まり、暗く落ち込まないようになったのです。
窓から入ってきた光を顔に当てるようにレフ板を立てる、なんてことはしていません。全く同じ光の状態で撮影しています。光量のことを意識せずにオンライン会議ができる安楽さを一度味わうとヤバいです。この環境から離れられなくなりそう。
あらためてMacBook Air(M1)のカメラの画質をご覧ください。白飛びしている面積を増やさないようにAE(露出の自動調整機能)が調整しているのでしょうか、表情ははっきり見えるもの、被写体は全体が暗くなり、シワだけではなくひげのそり跡も目立っています。
Insta360 Link 2 Proは、ウォームなルックアップテーブルを適用させたかのごとく、明るくナチュラルな見栄えとなります。背景の壁、ドア、ブラインド、ハンガーも適度にボケており、バーチャル背景のような機能を使わずとも被写体の存在感を高めてくれます。
暗い室内でも撮ってみました。トイデジで撮ったような、ざらつきあるビューは光が足りない部屋からのビデオ通話でよく見るものです。
これがある意味、ビジネスのスタンダード。会議に参加をしているということは十分に伝わりますから、これでもいいとはいえるのですが。
センサーサイズが大きくなったことで、背景が自然とボケやすくなりました。さらに動きが少ないシーンであれば、レンズの絞りを開いたかのようなスムージング効果が足せるナチュラルボケ機能もあります。
79.5度から84度に画角が広くなったにもかかわらず、エフェクトの効果を感じさせない映像が得られるため、スチルカメラやシネマカメラの見栄えが好きな方も納得できるはず。
あらためて感じ入りますね。センサーサイズの大きさって正義なのだと。Insta360 Link 2 ProとInsta360 Link 2C Proであれば、撮影&会議に参加する場所を選ばずに済むということが理解できます。
また「True Focus」という位相差自動フォーカス(PDAF)機能も搭載しています。これは商品レビュー動画などで効果的に使えるもの。
普段は被写体の顔にフォーカスを合わせようとしますが、手に持ったアイテムを前に出すとそちらにフォーカスが移動します。反応速度は十分に速く、ライブコマースを行うときの強い味方となります。
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