デスクトップワークステーション向け「Xeon 600プロセッサ」登場 全てPコアで高負荷処理を高効率でこなす
Intelがデスクトップワークステーション向けに「Xeon 600プロセッサ」をリリースする。Pコアオンリーの「Xeon 6プロセッサ(Granite Rapids)」がベースで、CPUコアの重要なAIワークロードに適しているという。
Intelは2月2日(米国太平洋時間)、デスクトップワークステーション向けの新型CPU「Xeon 600プロセッサ」を発表した。米国における市場想定価格は499ドル(約7万7200円)~7699ドル(約120万7000円)で、パートナー企業を通して搭載製品が順次発売される他、一部モデルは単品販売用のリテールパッケージも用意される。
Xeon 600プロセッサの概要
Xeon 600プロセッサは、パフォーマンスコア(Pコア)のみのCPUアーキテクチャ「Granite Rapids」(開発コード名)のデスクトップワークステーション向けモデルという位置付けだ。最上位モデルの「Xeon 698X」ではCPUコアを86基搭載している。
現行の「Xeon W-2500プロセッサ」「Xeon W-3500プロセッサ」の同等クラスのモデルと比べると、シングルスレッド性能で最大9%、マルチスレッド性能は最大61%のパフォーマンス向上が図れるという。Intelは「高負荷コンピューティングを解き放つ」CPUだと自信満々だ。
Xeon W-2500/3500プロセッサと比べた場合の主な改善点は以下の通りとなる。
- AMX(Advanced Matrix Extension)におけるFP16演算のサポート
- PCI Express 5.0バスが最大128レーンに(下位モデルは最大80レーン)
- Compute Express Link(CXL) 2.0バスのサポート
- より高速なDDR5メモリのサポート
- 通常モジュールはDDR5-6400まで対応(全モデル共通)
- 上位モデルはDDR5-8000のマルチプレックスランクDIMM(MRDIMM)モジュールにも対応する
本CPUのソケットは「LGA 4710-2」で、これをサポートする「Intel W890チップセット」はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)規格の無線LAN通信にも対応する。
ラインアップ
Xeon 600プロセッサは、全11モデルが用意されている。モデル名の末尾に「X」が付いているモデルは、より高いパフォーマンスを求める用途向けにアンロック(オーバークロック)に対応する。
リテールパッケージが用意されるモデルは以下の通りだ。なお、リテールパッケージにはLGA 4710用クーラーを装着するためのアタッチメントが付属する。
- Xeon 654
- CPUコア:18基(3.1GHz~4.8GHz)
- L3キャッシュ容量:72MB
- TDP:200W
- メモリチャンネル数:最大8チャンネル
- PCI Express 5.0バス:128レーン
- Xeon 658X
- CPUコア:24コア(3GHz~4.9GHz)
- L3キャッシュ容量:144MB
- TDP:250W
- メモリチャンネル数:最大8チャンネル
- PCI Express 5.0バス:128レーン
- Xeon 676X
- CPUコア:32コア(2.8GHz~4.9GHz)
- L3キャッシュ容量:144MB
- TDP:275W
- メモリチャンネル数:最大8チャンネル(MRDIMM対応)
- PCI Express 5.0バス:128レーン
- Xeon 678X
- CPUコア:48コア(2.4GHz~4.9GHz)
- L3キャッシュ容量:192MB
- TDP:300W
- メモリチャンネル数:最大8チャンネル(MRDIMM対応)
- PCI Express 5.0バス:128レーン
- Xeon 696X
- CPUコア:64コア(2.4GHz~4.8GHz)
- L3キャッシュ容量:336MB
- TDP:350W
- メモリチャンネル数:最大8チャンネル(MRDIMM対応)
- PCI Express 5.0バス:128レーン
AMXにおいてFP16演算をサポートしたことで、Intelが提供する画像のデノイザ「Intel Open Image Denoise 2.4」ではパフォーマンスが向上するという(本機能はPコア版の「Xeon 6」でも利用可能)
もう少し具体的にいうと「シングルスレッド処理を最優先」「CADで使う」という場合はCore Ultra 200Sプロセッサが、「リアルな3Dレンダリング」や「連続代数演算」を重視する場合はXeon 600プロセッサが有利だとしている
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