コラム

リュック1つで展示会セミナーの音響セット構築レポ 現場で得た“2.4GHz帯混信地獄”を生き抜く教訓武者良太の我武者羅ガジェット道(3/4 ページ)

展示会ブースでのミニセミナーを、リュック1つに収まる機材で実現! 小型モニターとAI搭載ミキサーを駆使した「超軽量PAセット」の構築術を公開します。

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ミキサー:P4Nextは◯ AIノイズキャンセリングが展示会で効いた

 ミキサーにはZoomの「PodTrak P4next」を起用しました。ポッドキャスト配信用として新調したものの、実戦投入は図らずもこの現場が初。本来はマルチトラックレコーダーとしての側面が強い製品ですが、これが思わぬ力を発揮しました。


Zoomの「PodTrak P4next」

 特筆すべきは、P4nextに搭載されたAIノイズキャンセリングの効果です。絶え間ないアナウンスや周囲の雑踏が入り込む騒然とした環境下で、AIが適切にノイズを識別し、入力された音声のみにフォーカスしてくれました。体感としては、マイク(DJI Mic Mini)側のノイズキャンセリング機能よりも輪郭のはっきりとした、クリアな音質を得ることができました。


AIノイズキャンセリングに助けられた

 ただし、ノイズキャンセリングは万能ではありません。声質やマイクの位置、ノイズの種類に応じて最適な設定を模索する必要があります。

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 ゆえに環境にあわせてマイク側、P4Next側のノイズキャンセリングのどちらを使うかを考える必要があるでしょう。なお、声は細くなったものの、両方の併用もアリでした。ノイズキャンセリングを二重に使うというのは褒められたものではないものの、歌のレコーディングではありませんから、トークの内容を着実に伝えたいというならアリな選択肢かもしれません。

 運用上の注意点として、入力がXLR端子に限定されている点が挙げられます。コンボジャック非搭載のため、DJI Mic Miniのような3.5mmステレオ(TRS)出力の機材と接続するには、専用の変換ケーブルが必須となります。


PodTrak P4nextは入力がXLR端子に限定されている

3.5mmステレオ(TRS)出力の機材と接続するには、専用の変換ケーブルが必須だ

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