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「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考えるある日のペン・ボード・ガジェット(1/4 ページ)

Appleの「MacBook Neo」は、MacBookシリーズの新たなエントリーモデルとして大きな話題を呼んでいます。ここでは、一般用途における快適性はもとより、メモリ負荷の大きいイラスト制作現場での実用性を、イラストレーターのrefeiaさんに試してもらいます。

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 こんにちは! refeiaです。

 今日はMacBook Neoを見ていきましょう。

 Appleの「MacBook Neo」は3月11日に発売された、MacBookの廉価モデルです。上位機と見まごうような上質な外観と、先代のiPhone用のSoCを採用するなどの大胆に削られたスペックが話題になりました。

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 発売からしばらく経っているので、既にだいぶ評価が定まっていますが、今回は一般用途だけでなく、イラスト用途についても見ていきます。(ネタバレですが、十分にいろいろな絵を描けるけど自分はイラスト用には使いたくならない、という結論になります)


AppleのノートPC「MacBook Neo」(256GBモデル/シルバー)。カラーバリエーションは全4色です

 それでは、よろしくお願いします!

「Pro」な用途につながっていないiPad

 いきなり話がそれますが、iPadについてです。iPadは、今となってはiPhoneと同じぐらい歴史が古く、iPad Proが発売されてから数えても10年以上の時が経っています。


iPad Pro 2020年モデル(左が12.9インチのシルバー、右が11インチのスペースグレイ)。この新しい格好になったのが2018年なので、そこからでも10年が経過しつつあります

 その中で分かったのが、「iPadは広く仕事に適したデバイスという立場にはならなかった」ということです。自分を含む多くの人が、それを夢見ていろいろ試していました。Apple自身も「What's a computer」というPVでコンピュータの再定義をアピールしたり、iPadOSを改善し続けたりしていました。にもかかわらずです。


Appleのプロモーションビデオ「What's a computer」より。もちろん、iPadで仕事をする人、素晴らしい作品を作っているクリエイターさんも少なからずいるでしょう

 特に最近のiPad Proは、Mac用のM4チップをMacより先に搭載したり、「タンデムOLED」のような超高性能なディスプレイを採用したりと、立場の拡張を試しているように見えました。それでもというか、それがかえって「iPad ProはオーバーキルなiPad」のようなイメージを強めてしまった感が否めません。

 つまり、「コンピューティングの入門にiPad」は、手軽で受け入れやすい反面、先につながっていかないリスクがそこそこあるのが課題です。一方でMacBookシリーズを入門にするには、値が張って仰々しいのが課題でした。

「Pro」用途につながっているMacBookの入門機

 そこに、さっそうと現れたのがMacBook Neoです。「MacBook Pro」や「MacBook Air」は、言うまでもなく、仕事やクリエイティブの道具として確かな地位を築いています。本機はスマホ用のSoCを採用したベーシックなスペックながら、仕事や本気のクリエイティブにステップアップできるMacBookのレールに直接乗ることができます。

 ひとまず、スペックと外観を見ていきましょう。

  • SoC:A18 Pro(6コアCPU/5コアGPU)
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:256GB/512GB
  • ディスプレイ:13型
  • 重量:約1.23kg
  • 生体認証:指紋認証(512GBモデルのみ)
  • 直販価格:9万9800円(256GBモデル)/11万4800円(512GBモデル)

 基本的にはMacBook Air 13インチモデルと似た感じで、少しだけ小さいぐらいです。外観は廉価モデルながら低コスト感はなく、同価格帯のWindowsノートPCではありえないような上質さです。


上位モデルにあるノッチがないので、こちらの方が好みの人もいそうです

 ポートは左側にUSB Type-Cポートが2基と、手前の方に3.5mmヘッドフォンジャックを備えています。ヘッドフォンジャックの位置は、ケーブルが短めのイヤフォンだと使いやすい反面、足の上で使うと結構ソワソワするというか、引っ掛けたり強く押してしまったりしそうで不安になる位置で、あまり好みではないです。


USB Type-Cポートは奥がUSB 3.0や映像出力に対応、手前がUSB 2.0相当です。充電はどちらでもできます。
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