メモリ倍増でPCの価格も倍に? AI需要で高騰するパーツ価格の背景と無料ツールでメモリ不足を解消するテクニック:笠原一輝の「もう、どうなってもいいや!」(2/2 ページ)
さまざまなIT関連イベントや、PCのテクノロジーなどを追いかける笠原一輝さんが、取材の合間に気が付いたこと、日々ぼんやり思っているけど原稿には反映されていないこと……といったアレコレをまとめた新連載がスタートです。決して、投げやりではないですよ!
少ないメモリでも上手にWindowsを使いこなす方法はある
そのため、この高騰が落ち着くのには時間がかかり、一方でユーザーとしては価格をどうにかすることは難しく、PCやメモリの購入時期を遅らせるか、値段に合わせてスペックやモデルを変更するか、運用でカバーしていく必要がある。
例えば、64GBのPCが欲しかったところを32GBで我慢する、32GBのPCが欲しかったところを16GBで妥協するといった対策が現実的だろう。
そういった場合でも、少ないメモリでやりくりしてPCを使う方法はある。Windows PCの場合には、「メモリ領域解放」と呼ばれる、アプリケーションが無駄に確保しているメモリ領域を解放する機能を利用するのが一つの手だ。
Windowsでは、アプリケーションソフトウェアが起動時や動作中に、必要なメモリ領域を動作のために確保する。それが、必要なくなったときに解放されればいいのだが、解放されずに確保されたままということも多い。このため、OSを起動したときにはせいぜい20~30%程度しかメモリが利用されていないのに、気が付いたら利用されているメモリ領域が70~80%に達してしまうことになる。
Windowsはストレージにメモリ上のデータを書き出すことで対処するのだが、ストレージはメモリに比べてデータの読み書きが遅いので、ユーザーにとっては動作全体が緩慢になったように感じることになる。そこで、実際には使われていないメモリ領域を解放する「メモリ領域解放」の出番となる。
Windowsには、OSそのものにメモリ領域の解放機能が搭載されているが、Windowsの設定アプリなどにそういった機能は用意されておらず、従来はサードパーティー製のソフトウェアを別途導入する必要があった。しかし、現在ではMicrosoft自身が無償で配布している「Microsoft PC Manager」という無料ツールを利用すると、メモリ領域の解放が可能だ。
具体的には、Microsoft PC Managerの「PCブースト」と呼ばれている機能を利用すると無駄に確保されているメモリ領域が解放され、メモリ利用率を下げることができる。
さらに「スマートブースト」と呼ばれる機能も用意されており、無駄なメモリ領域確保が行われていると判断された時には、自動でPCブーストが実行される。
このMicrosoft PC Managerには、他にもストレージのクリーンアップ機能などさまざまな機能が用意されているので、インストールしてタスクトレイに常駐させておくといいだろう。
関連記事
8TB SSDがまさかの50万円超え!? 連休明けのアキバで目立つストレージ高騰と注目の特価マザー
大型連休が終わり、流通が通常モードに戻ったアキバ。PCパーツの高騰でとりわけ目立っているのがSSDだ。8TBモデルは50万円を超える製品も出てきた。高騰続くパーツ市場、値札に衝撃を受ける人からDDR4使い回しでしのぐ自作erまで――連休中のアキバ動向
2025年から続くメモリやストレージの価格高騰は収まらないが、それでも大型連休中のアキバには新たなマシンを求めて多くの人が訪れた。店頭で驚く人に、グッと堪える人。目的は同じでも湧き上がる感情はさまざまだ。アキバの一部ショップでHDD購入制限の動き――大容量モデルを中心に品薄感
メモリやSSD、HDDの高騰と供給不安が恒常化する中で、ユーザーに向かって局所的な追い風や向かい風が吹いている。今週はHDD回りでちょっとした向かい風を感じた。新生活の自作PC予算は「20万円強」が新常識に? 価格高騰下のアキバで聞いた2026年春のトレンド
PCパーツが高騰しても、季節は巡る。新生活準備シーズンは新たなマシンを組む人が多いタイミングだ。「今、ゲーミングPCを組むなら予算の目安は?」――アキバのPCパーツショップを聞いて回った。逆風の自作PC市場を乗り切れ! お得な組み立て代行キャンペーンと4万円台の4K・360Hz対応高コスパディスプレイ
メモリをはじめとする複数パーツの高騰と流通の不安定さにより、自作PC市場のトレンドが大きく揺れている。そのような中で、マシン組み立て代行のキャンペーンなど、新たな動きが生まれている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.