DJI初の360度カメラドローン「DJI Avata 360」実機レポ 多彩な8K空撮、これは“空飛ぶOsmo 360”だ(6/6 ページ)
DJIの最新ドローン「DJI Avata 360」をレビュー。8K/60fps対応の360度カメラとヘッドトラッキング機能がもたらす圧倒的な没入感や、従来のFPV機との違い、航空法上の注意点を解説します。
Avata 360はFPVドローンではなく360度カメラを搭載した空撮用ドローン
DJI Avata 360はAvataというDJIのFPVドローンに与えられたシリーズ名を冠していることもあり、Avata 2のようなFPVドローンを知っているユーザーからは、「360度カメラを搭載したFPVドローンってどうなのよ?」といった期待が高かったといいます。確かにAvata 360には「簡単Acro(アクロ)」という機能がありますが、Avata 2のような「アクロモード」とは大きく異なります。
一般的にアクロモードとは、一般の人がイメージするような手放しでもドローンが安定してホバリングするような自律安定機能のほとんどを停止させ、操縦者の操作で機体を安定させる飛行モードです。
このモードでは機体を限界まで傾けることで速度を稼ぎ高機動を実現したり、操作次第で機体を反転させるといったことも可能です。しかしその操作は難しく、フリップやロールといった前後/左右方向の宙返りは、かなりの練度を求められます。
しかし、Avata 360の簡単Acroモードではこうした宙返りを360度カメラの映像上で行い、ゴーグルを着けた操縦者にとってはあたかも機体がフリップしたように感じられますが、実際には機体は水平を保ったままです。このように、Avata 360はDJIの「Avata」シリーズにイメージされるような、高機動が可能なFPVドローンではないといえます。
逆にシネモードがあるなど、他のDJIの小型空撮用ドローンに近く、どちらかというと360度カメラで空撮を楽しむのと同時に、360度全周を見渡せる疑似飛行体験ができる空撮用ドローンだといってもいいかもしれません。
実際にカメラのセンサーには1型相当の専用正方形CMOSセンサーをおごっていたり、より撮影にこだわるユーザーに向けた動画の解像度が用意されていたりするなど、一般的に小型軽量を求められるがゆえに撮影機能やスペックについてはやや犠牲にされがちなFPVドローンに比べて、空撮用ドローンに勝るとも劣らないスペックが与えられています。
何よりAvata 360のキャッチコピーとして「フラグシップ8K 360度ドローン」をうたっていることからも、そのコンセプトをよく表していると捉えていいのではないでしょうか。
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