NVIDIAが「cuFile API」をオープンソース化/キオクシアとSandiskがQLC技術と332積層を用いた第10世代3Dフラッシュメモリを開発(3/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、8月2日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Sakana AIがLLM APIサービス 「Sakana Namazu」の提供を開始
Sakana AIは8月3日、日本語に特化した大規模言語モデル(LLM)のAPI「Sakana Namazu(サカナ・ナマズ)」の提供を開始した。
同社のチャットサービス「Sakana Chat」に搭載してきたLLM「Namazu」を更新し、API経由で使えるようにしたものだ。Web検索とコード実行がビルトインのツールとして用意されている。APIはOpenAI互換で、既にOpenAIのAPIを使っているコードであれば、base_urlの書き換えとAPIキーの設定だけで移行できるとのことだ。
ベースになっているのは、中国のMoonshot AIが公開するオープンモデル「Kimi K2.6」だ。同社はこれに社内の独自データを使い、日本語と日本の業務文脈に合わせる調整を加えた。あわせて、特定の話題で応答を避ける挙動や出力の偏りを抑えるチューニングも施したという。
ベンチマークについては、数学的推論のAIME26、知識と推論のMMLU-Pro、コーディングのLiveCodeBench v6でベースモデルの性能を維持したとしている。
日本語側では、Preferred Networksが開発した指示追従性能のJFBench、社内で構築した日英翻訳タスクと回答の中立性を測るFairPoliticsQAのいずれでも、ベースモデルを上回った。FairPoliticsQAのスコアは34.10%から56.30%に上がっている。
料金は従量課金のみで、月額プランはない。100万トークンあたり入力0.95ドル、出力4.00ドル、キャッシュされた入力0.15ドルだ。
思考トークンは出力と同じ単価になる。ビルトインツールは別課金で、Web検索が1000回あたり7.00ドル、コード実行が1時間あたり0.12ドルとなっている。
なお、同社は開発の背景として、日本語で業務に使えるLLM APIの選択肢がまだ限られている点を挙げている。フロンティアモデルはコストが高く、オープンモデルをそのまま使うと品質やデータの扱いに不安が残るため、その中間を埋める選択肢として開発したという。エンタープライズ向けの展開も視野に入れているとのことだ。
Gensparkがローカルで動作する統合オフィス環境「GenOffice」をリリース
Gensparkは8月3日、AI機能を組み込んだオフィススイート「GenOffice」をオープンソースとして公開した。同社は「世界初のフル機能オープンソースAIオフィススイート」とうたっている。
構成は文書作成のDocs、表計算のSheets、プレゼンテーションのSlides、PDFの4つと、それらをタブでまとめるシェルだ。
5つのElectronアプリが共通のエンジン層を使う設計になっている。扱えるファイル形式はWord(.docx)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)とPDFで、対応OSはmacOS(Apple Silicon)、Windows、Linuxとなっている。
各アプリには同じAIパネルが組み込まれている。同社の「Genspark Super Agent」を内蔵し、調査やデータ処理、文書やスライドの作成まで扱えるとしている。Docsではブロック単位でのAI編集にバージョンの記録と差分表示が付き、他のアプリではワークブックやスライド、PDFの状態に対してツール呼び出し型のエージェントが動く。
実装面では、docxの読み書きで変更のあった段落だけを作り直し、触っていない部分は元ファイルのバイト列をそのまま保持する方式を採る。Word側でレイアウトが崩れるのを避ける狙いだ。Sheetsはオープンソースの表計算エンジン「Univer」をベースに独自の拡張を重ね、xlsxの入出力は自社製のRustコンポーネントが担う。
ライセンスはApache License 2.0だ。ただし将来のエンタープライズ機能向けに用意されたeeディレクトリだけは別のライセンスが適用される。またGenOfficeとGensparkの名称・ロゴはMainfuncの商標で、Apache-2.0は商標の使用までは許諾しないため、フォークする場合は独自のブランドを使うよう求めている。
同社によると、GenOfficeを作るのに要したのはエンジニア1人と1週間、そしてトークン代1万ドルだったとのことだ。現時点ではα版だと明言しており、フィードバックを寄せた人には1000以上のGensparkクレジットを提供するという。
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