PlayStationブランドの27型/240Hz対応、DualSense充電フック付きゲーミングディスプレイを試す INZONEとの違いは?(3/3 ページ)
SIEの27型QHDゲーミングディスプレイ「CFI-ZDM1J」をレビューする。DualSense充電フックなどの工夫や、PS5との連携、PC接続時の240Hz対応など、デスク環境を快適にする本機の魅力をチェックする。
圧倒的な滑らかさを生む240HzとVRR対応
現代のゲーミングディスプレイにおいて、解像度と同等以上に重要視されるのがリフレッシュレートと可変リフレッシュレート(VRR)技術への対応だ。本機はこの点において、コンソールユーザーだけでなくハードコアなPCゲーマーをも満足させるスペックを備えている。
ハイブリッドなリフレッシュレート:PS5で120Hz、PCで240Hz
CFI-ZDM1Jのリフレッシュレートは、接続するデバイスによって最大値が変動する。PS5接続時には最大120Hzに対応し、互換性のあるゲーミングPCやMacを接続した際には、その倍である最大240Hzでの駆動が可能となっている。
PS5における120Hz駆動は、対応する対戦型FPSゲームやアクションゲームにおいて極めて重要な要素だ。60Hzと比較して映像の滑らかさが格段に向上するだけでなく、入力遅延が物理的に半減する。
さらにPC接続時の240Hz対応は、PS5とゲーミングPCを併用するハイブリッドゲーマーのニーズを完全に満たしている。つまり「今はPS5でゲームを遊んでいるが、将来的にはゲーミングPCにアップグレードするかも」というユーザーが末永く使える余裕がある。
また、240Hzともなるとゲームプレイ時以外でも“ヌルヌル”感を体感できる。例えば、Windows PCに接続してカーソルやウィンドウを動かしてみると、非常に描画がスムーズで、「いいディスプレイを使っているな」と思えてくる。
筆者は普段から120Hzと144Hzのディスプレイを使っているが、240Hzの滑らかさに慣れてしまうと、これまでのディスプレイがカクカクするように感じられてしまった。慣れというのは恐ろしい……。
映像入力端子としては、HDMI 2.1を2基、DisplayPort 1.4を1基、搭載している。HDMI 1にPS5、HDMI 2に別のゲーム機、そしてDisplayPortにゲーミングPCを接続するといったマルチデバイス運用であっても、他の一般的なPCディスプレイ同様にケーブルの抜き差しが必要なくなり快適だ。
さらに付属のUSBケーブルを使ってディスプレイ本体のUSB Type-B端子(5Gbps、アップストリーム)と機器をつなぐと、ディスプレイ本体のUSB Standard-A端子(5Gbps、ダウンストリーム)×2基、USB Type-C端子(5Gbps、ダウンストリーム)をUSBハブとして利用できる。
キーボードやマウスといった周辺機器や、プレイステーション独自の超低遅延ワイヤレス技術「PlayStation Link(PS Link)」対応アダプターの接続を見据えた設計だ。
本体には3W+3Wのステレオスピーカーも内蔵している。実際に音を鳴らしてみたところ、低域の迫力は薄いが、中音域から高音域にかけては想像以上に音がいい。普通にゲームを遊ぶ分には、これだけでも十分使えるレベルだと感じた。
「INZONE」とポジショニングの違い
INZONEシリーズが主にコアなPCゲーマーやeスポーツプレイヤーをターゲットにしたハイエンド志向であるのに対し、CFI-ZDM1Jは「リビングからデスクへと移行する、純粋なPlayStationファン」に焦点を当てているように感じる。
単にスペックや価格で他社製品と比較してしまうと、競合は多いかもしれないが、背面のPSロゴやPS5と親和性の高いデザイン、そして他社製品にはないDualSense充電フックは、PlayStationへのブランドロイヤルティーが高いユーザーにとって、何よりも魅力的な付加価値となりそうだ。
CFI-ZDM1Jは、ゲーミングPCではなくPS5を中心としたデスクトップ環境を構築したいと考えるゲーマー、そして将来のアップグレードにも対応できる製品として、とにかく安心感のある選択肢となるだろう。
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