コラム

“ノジマチーム”から生まれた「VAIO T」 なぜフリップスタイルが復活したのか?(1/2 ページ)

VAIOが9月10日に発表した「VAIO T」は、約10年ぶりとなるフリップディスプレイを搭載する2in1モデルだ。なぜこの機構が復活したのか――その裏には、ノジマの存在があった。

 既報の通り、VAIOが9月10日、新型ノートPC「VAIO T」を発表した。4月に発表された「VAIO SX14-R」「VAIO Pro PK-R」のCore Ultra シリーズ3プロセッサモデルをベースに、2016年に登場した「VAIO Z」以来となるフリップディスプレイを組み合わせたモデルだ。

 VAIO Tは、新しいスタイルや体験を提供する「VAIO Next」シリーズの第1弾製品で、2025年に新たな親会社となったノジマから提案を受けて商品化に至ったという。両社の言葉を借りると、「ノジマチーム」による新製品だ。

 そう聞くと、1つの疑問が湧いてくる。なぜノジマは“フリップ型”の2in1 PCを提案したのだろうか?

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「ノジマチーム」から生まれたVAIO T

VAIO Tは、親会社であるノジマからの提案で生まれた製品である

9月10日に行われた発表会に登壇したノジマの益田巧氏(左:M&Cソリューション推進部 情報ソリューショングループ)と、VAIOの林薫取締役(開発本部 本部長)

フリップスタイルのVAIOを振り返る

 今回のVAIO Tは約10年ぶりのフリップディスプレイ搭載モデルだが、ソニー時代の製品まで範囲を広げると、さらに3年前の2013年に誕生した「VAIO Fit A」シリーズまでさかのぼる。思えば、ソニーが会社分割でPC事業をVAIOに承継する直前に発売したソニー“最後”のVAIOの1つも、VAIO Fit Aだった。


2013年11月に発売されたVAIO Fit Aシリーズは、左から13.3型(VAIO Fit 13A)、14型(VAIO Fit 14A)、15.5型(VAIO Fit 15A)の3サイズが用意されていた(2014年春モデルで11.6型のVAIO Fit 11Aも追加された)

フリップヒンジによってビューモード(左)とタブレットモード(右)になるのは、今回登場したVAIO Tと同様だ(写真はVAIO Fit 13A

 法人としてのVAIOが発足した後、同社は2015年にフラグシップノートPCとして新しい「VAIO Z」を投入した。このVAIO Zも、VAIO Fit Aシリーズと同様のフリップヒンジを備えていた。2016年1月にCPUを世代交代したマイナーチェンジモデルが登場し、フリップヒンジの“ない”構成も登場したが、フリップ構成も健在だった。

 フリップヒンジは、VAIO Zの2015~2016年モデルをもって新規採用が終わり、このまま消えてしまうかに思われた。


フリップヒンジは、VAIOが発足してから初めての新モデルでもあるVAIO Zで“復活”を果たしたが、2016年に登場したマイナーチェンジモデルをもって新規採用は尽きることになった
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