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AIと「人」の融合が顧客満足度1位を支える――デル宮崎カスタマーセンターの内部を歩く(2/3 ページ)

デル・テクノロジーズの国内向けテクニカルサポートを担う「宮崎カスタマーセンター」が、11月で設立21周年を迎える。同社はいかにして「顧客満足度1位」のサポート体制を維持しているのか。本記事では、最先端のAIツールを活用した業務の進化から、手厚い人材育成、そして地域に根ざした貢献活動まで、システムと人が融合する宮崎拠点の裏側に迫る。

テクニカルサポートを進化させる「AI」と最先端ツール

 宮崎カスタマーセンターのサポート業務において、今や欠かせない存在となっているのがAIや最先端のデジタルツールだ。現在、同社はSalesforce基盤へのツール統合を進めながら、以下のようなシステムを運用している。

 顧客がオンラインサポートを利用する際、AIボットがサービスコードから機器を特定し、対話形式で障害の切り分けから修理手配までを自動で行うのが「バーチャルアシスタント」(AIボット)だ。もちろん、必要に応じて同画面からスムーズに有人対応へ切り替えることもできる。

 また、顧客の過去の障害や修理履歴をAIが2~3行で自動的に要約するのが「Gen AI Case Summary」(問い合わせ履歴の要約)で、エンジニアは速やかに状況を把握でき、シームレスな継続対応が可能になる。

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サポート現場でのAI活用イメージ

 「Next Best Action(NBA)」は、AIが自動的に切り分け手順を生成し、エンジニアに対して迅速かつ正確な解決策(推奨アクション)を提示する。

 複数の案件を一括管理し、AIが対応の進ちょくや優先順位を分析してフォローアップの指示やアラートを出すのが「Case Intelligence Dashboard(CID)」だ。

 そして、機械学習テクノロジーを用い、顧客から送られた画像などからLCD(ディスプレイ)の画面割れなどの損傷を自動検知して修理を提案する「Visual Listening」(画像解析)も利用されている。

 また「AR Assistant」(拡張現実)はARアプリを使用し、顧客自身が行う内部パーツの交換手順を視覚的にサポートする。


サポートの現場で利用しているツール群

仮想アシスタント(Virtual Assistant)を介してユーザー自身が対応したり、ユーザーから送ってもらった画像から損傷などを特定(Visual Listening)したりする

スマホを修理対象のPCにかざすと、修理過程を示す「AR Assistant」アプリ。ユーザー自身が行う必要があるが、修理品の発送や修理期間などを省くことができる

こちらはサーバの修理過程。実機は巨大なので、まずはこのツールで実機なしでも交換内容や過程をイメージするために使われているという

GPUファンの交換を確認しているところ

 同社では、現在の事象や過去の履歴を自動的に収集・分析し、対応方法を自律的に決定する次世代の「統合型エージェンティックAIモデル」の開発も進めている。


サポートのさまざまな場面でAI活用が進んでいるが、グローバルで統一した統合型AIモデルを将来的に導入する予定だ

 一方で、AIボイスIVR(自動音声応答)については、日本語特有のニュアンス認識や応対品質の課題から、本格的な導入には慎重な姿勢を見せているという。むやみにAI化を進めるのではなく、顧客満足度の維持・向上を最優先する姿勢がうかがえる。


AIツールなどの支援を受け、顧客満足度の向上を目指すべく、現場では詳細な数値目標が導入済みだという

従来は10段階評価だったものが、5段階評価に変更された

ユーザーからの問い合わせを受けて、内容別にプロセスは異なる

対応に時間がかかると、黄色から赤になるなど視覚的に判別できるようになっている

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