AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか?:Snapdragon Summit 2026(1/2 ページ)
米ハワイ州で開催されたQualcomm主催のイベント「Snapdragon Summit 2026」にて、AndroidとChromeOSの長所を融合させた新機軸のノートPC「Googlebook」の実機が披露された。実機ハンズオンを通じて、分かったこととは?
Qualcomm主催の「Snapdragon Summit 2026」が、ハワイ州マウイ島で9月22日から24日まで(現地時間)開催された。展示会場では、21日に発売日を含む詳細が発表されたばかりの「Googlebook」が並んでおり、最初に提供が開始される製品群のうち「HP Googlebook 14」「Dell XPS Googlebook」の2製品を実際に体験できた。
製品の詳細や使用感を、写真レポートの形式で紹介したい。
公開された2つの新製品
Googlebookは、Android OSをベースにChromebook(ChromeOS)の“デスクトップ”機能を統合した新しい基軸のOSを搭載するノートPCブランドの総称で、OSレベルでGeminiのAI機能が統合され、Googleが推進する「Gemini Intelligence」に最適化されている点が特徴だ。
公式サイトによれば最小スペックが定められており、搭載メモリは16GB以上、ストレージは256GB以上、最低14時間の連続稼働が可能で、2.85ポンド(約1.3kg)以下の重量となっている。
従来の“シンクライアント”的でWebアプリが軽量動作することが特徴だったChromebookに比べて大幅にスペックアップが図られており、Intel Core UltraやSnapdragon Xシリーズなど、NPUによるAI実行性能をある程度もつプロセッサがターゲットとなっている。
9月21日から事前予約が開始され、米国での発売日は10月4日予定だ。ローンチパートナーとして名前が挙がっているハードウェアメーカーは、Acer/ASUSTeK Computer/Dell Technologies/HP/Lenovoの5社で、最低価格は899米ドル(税抜き)からだ。
今回、Snapdragon Summitで紹介されたのはDellとHPの2社の製品で、大まかなスペックは下記のようになっている。
Dell XPS Googlebook
- CPU:Snapdragon X Elite(NPU:45TOPS)
- メモリ:16GB
- ストレージ:512GB
- ディスプレイ:13.4型(2560×1600ピクセル)/タッチ操作対応
- 重量:2.2ポンド(約1.0kg)
- バッテリー駆動時間:最大18時間の連続駆動
- セキュリティ:Google Titan C2セキュリティチップ+指紋センサー
- 米国価格:999ドル(税抜き)から
HP Googlebook 14
- CPU:Snapdragon X Elite(NPU:45TOPS)
- メモリ:16GB
- ストレージ:512GB
- ディスプレイ:14型(2880×1800ピクセル)/タッチ操作対応
- 重量:2.74ポンド(約1.2kg)
- バッテリー駆動時間:最大19時間の連続駆動
- セキュリティ:Google Titan C2セキュリティチップ+指紋センサーまたは顔認証
- 米国価格:1299ドル(税抜き)から
お気付きかもしれないが、両者共通の特徴として天板の頂点部分にLEDインジケーターを備えることが挙げられる。「グローバー(Glowbar)」と呼ばれるもので、起動時や充電時などにインジケーターが反応して現在の状態を教えてくれる。
これが特徴的なのは“光り方”の動作をカスタマイズ可能な点で、色の変更やアニメーションの仕方などが設定可能だ。単純に点灯するだけでなく、某有名なAI搭載のしゃべる車のヘッドライト付近で赤い光点が左右に移動するようなアニメーションも選択できる。音楽との連動も可能なので、ちょっとした演出にも使えるだろう。
キーボード左下には「G」キーが配置されている。シンプルにこのキーを押すとアプリ選択のメニュー画面が開くが、他のキーと組み合わせることでさまざまなショートカットを呼び出すことも可能だ。
位置付け的には、Windowsにおける「Windows」キーに近いものだと考えていいだろう。この他、ファンクションキーの部分にさまざまなショートカット機能が埋め込まれているため、いちいちマウスカーソルを動かさずともある程度のアプリ操作が可能だ。
また、画面右上の通知やステータスを表示する領域をクリックすると設定メニューが開くようになっている。このあたりの操作感はAndroidに近いといえる。
デスクトップOSとしての使用感はほぼ他の競合OSと一緒で、通常のPCと同じファイルブラウザがあり、デスクトップやウィンドウ間でファイルをドラッグ&ドロップすることで移動したりコピーしたりできる。
加えて、Android 17以上のOSを搭載するスマートフォンなどとスムーズに連携する機能がGooglebookにはある。スマートフォン上で開いていたアプリをそのままGooglebook側で引き継ぐ「Continue on」や、スマートフォン内のアプリをGooglebookのローカル環境にインストールすることなく開いて操作可能な機能などがある。
また、スマートフォン内のファイルを直接開いてローカルドライブのように操作する機能を備えるなど、Androidスマートフォンとの親和性が特に高い点が特徴となっている。動画でその機能の一端を見られるので確認してみてほしい。
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