有機EL+タッチ対応で“再構築”された新型「MacBook Pro」 現地体験で見えた「PROLED XDR」の真価:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/5 ページ)
AppleがPROLED XDRディスプレイを搭載する「MacBook Pro」を発表した。Macとしては初めてのタッチ操作に注目が集まっているが、実際に触ってみて、本命はタッチ操作以外の部分にあることが分かった。
10月28日(米国太平洋夏時間:以下同)の朝、Appleが米カリフォルニア州ロサンゼルスで招待制の新製品発表イベントを開催した。このイベントはiPhoneの発表イベントなどとは異なりオンラインでのリアルタイム配信は行われず、主にクリエイターを招待して新製品を体感してもらう場として機能していた。
イベントの冒頭で、同社のジョン・ターナスCEOは10月26日の「iPad mini」、27日の「iMac」と「M6チップ搭載MacBook Pro」と、連日発表してきた新製品について振り返った。
その上で、「MacBook Proをさらに良くし、全く新しいレベルに引き上げるにはどうすればいいか?」と話し、「初めて、Macにタッチ操作を持ち込む。しかし、このディスプレイがもたらすのはタッチ操作だけではない」と続けた。そして披露したのが、PROLED XDRディスプレイ搭載の「MacBook Pro」だ。
筆者は現地の体験会と取材で、この製品を数時間体験できた。それを踏まえて最初に伝えておきたいことがある。この製品の最も大きな価値は、タンデムOLED(発光層を2段に重ねた有機EL)を採用したディスプレイの画質だ。
タンデムOLEDディスプレイを採用したノートPCは、他社からも既に登場している。しかし、同じタンデムOLEDでも、画質が全く違うのだ。色が正確で、斜めから見ても色が黄色く転んだり、虹のようなムラが出たりはしない。黒が浮かず、真っ黒からの階調の立ち上がりも滑らかだ。照明を明るくしても映り込みが少なく、暗部の階調が失われない。そして、最大輝度が高い。
「同じOLEDディスプレイなら、そこまでの違いはないだろう?」と思う人もいるかもしれない。しかし、店頭に並んだこの製品を実際に“自分の目”で見て触れば、計測装置など使わなくても、突き抜けて良いディスプレイであることが感じ取れるはずだ。
この製品の最も大きな価値は、あくまでもディスプレイの画質にある――現地で体験して思った。
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