耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ(3/3 ページ)
EDIFIERのイヤーカフ型イヤフォン「Comfo Bass Pro」は、イヤフォン単体で最大12時間の連続再生に対応する。在宅勤務の1日を通して使い、バッテリー持ちをはじめ、会議でのマイク品質や音漏れ、長時間装着の快適さを確かめた。
LolliClip譲りの“インナーイヤー型っぽい”形状で低音もしっかり
バッテリー持ちだけでなく、音質の満足感が高いのもComfo Bass Proの魅力だ。この価格で買える耳をふさがないイヤフォンとしては低音がしっかり出ており、“価格破壊”といっていいレベルだ。
筆者は以前、同社のイヤーカフ型イヤフォン「LolliClip」をレビューした。製品名こそ異なるが、Comfo Bass Proはこのモデルと構造がよく似ている。
一般的なイヤーカフ型イヤフォンは、音が出るスピーカー部分が耳の穴から少し離れた位置に固定されるため、周囲の音が聞こえる代わりに低音は不足しがちだ。
LolliClipは、スピーカー部分の形状を限りなくインナーイヤー型イヤフォンに近づけ、まるでAppleの「AirPods 4」のような形にしていた。このスピーカー部分が耳穴をふさがないギリギリの位置にとどまることで、周囲の音が聞こえつつも、できるだけ低音が伝わる仕組みだ。
Comfo Bass Proもスピーカー部分が丸みを帯びた形状で、この考え方がしっかり継承されている。作業中に音量を下げてBGM的に流していても、低音が失われにくい印象だった。対応コーデックはSBC、AAC、LDACの3種類で、Hi-Res Audio Wirelessの認証も取得している。
10時間以上着けても耳は痛くならないか
ブリッジ部分には形状記憶合金のニチノールワイヤを採用している。耳の形に合わせてしなるので、締め付けすぎずに安定して装着できる。ワイヤはシリコーンで覆われており、メーカーは1万回の耐久性試験を実施したとしている。重さはイヤフォンが片側約6g、充電ケースが約47gだ。実際に10時間以上装着してみたが、耳が痛くならず、イヤーカフ型の強みを実感した。
充電ケースはマットな仕上げで、安っぽさを感じさせない。LolliClipの充電ケースは光沢のあるブラックで、指紋が目立って少しチープな印象だったので、この点は明確に改善された。
アプリ「Edifier ConneX」で細かく調整できる
専用アプリ「Edifier ConneX」(iOS/Android)では、4種類のプリセットに加えてカスタムイコライザーで音を調整できる。その他、Dolby Audioのオン/オフ、遅延を抑えるゲームモード、タッチ操作の割り当て、装着検出やマルチポイント接続のオン/オフ、イヤフォンから音を鳴らして探す「製品を探す」機能、ワンタップ排水機能などを利用できる。最近のイヤフォンで定番の機能は一通りそろっている。
ユニークなのがAI音声翻訳機能だ。日本語を含む21言語の相互翻訳に対応し、翻訳した音声をスマートフォンのスピーカーから流す「対面モード」も用意されている。この機能を実際の現場で使おうと思えるかは、もう少し使い込まないと判断できないので割愛する。
操作はブリッジ部分のタッチセンサーをタップする方式だ。ただし、割り当てられる操作は左右それぞれの2回タップと3回タップの計4種類に限られ、イヤフォン本体では音量を調整できない。
また、LolliClipが搭載していたANC(アクティブノイズキャンセリング)や、血中酸素/心拍数の計測機能は省かれている。とはいえ、耳をふさがないイヤーカフ型でANCを必要とする場面は限られる。その分をバッテリー持ちや価格に振り向けたと考えれば、納得の構成だ。防塵(じん)・防水性能はIP56に対応する。
同社のイヤーカフ型と比べても再生時間は頭1つ抜ける
EDIFIERのイヤーカフ型イヤフォンの中で、Comfo Bass Proの位置付けも整理しておこう。
- Comfo Bass Pro:イヤフォン単体12時間/ケース込み48時間、LDAC対応、ANC非対応
- LolliClip:イヤフォン単体9時間/ケース込み39時間、LDAC対応、ANC対応
- Comfo Q:イヤフォン単体8時間/ケース込み32時間、LDAC非対応、ANC非対応
耳をふさがないイヤフォンは、在宅勤務で着けっぱなしにするには最適なカテゴリーだ。しかし、バッテリーが1日持たなければ、その快適さも半減してしまう。
Comfo Bass Proは、朝から夜まで使える長時間駆動バッテリーと、イヤーカフ型離れした低音の満足感、LDACやDolby Audio、マルチポイント接続といった機能を1万円強で実現している。ワイヤレス充電に非対応といった惜しい点はあるが、在宅勤務の“相棒”を探している人は検討する価値がある。
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