4つのCPUコアが生み出す「余裕のパフォーマンス」を体感せよマウスコンピューターのクアッドコア搭載モデルを徹底分析(5/5 ページ)

» 2006年11月30日 00時00分 公開
[兼子忍,PR/ITmedia]
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Kentsfield搭載PCの実力を測る 〜実用アプリケーション編〜

 最後に、実際の利用シーンに近い環境での性能を、アプリケーションを使った実測テストで明らかにしていく。実用アプリケーションの代表として選んだのは、前回のレビューに引き続きアップルコンピュータの「iTunes」と、動画ファイルを携帯電話やポータブルプレーヤーで再生可能な形式にコンバートできるフリーソフト「携帯動画変換君(3GP_Conberter Version 0.34)」の2本だ。なお、iTunesはアップルコンピュータのWebサイト、携帯動画変換君は作者であるCalcium氏のサイトから無償で入手できる。

 iTunesでは音楽ファイルのエンコードにかかる時間を計測した。エンコードする形式はMP3形式とApple Lossless形式だが、音楽CDに収録された楽曲をWAV形式でHDDにリッピングし、HDD上のWAVファイルをコンバートすることで、純粋にファイルのコンバートに要する時間だけを計測できるようにしている。なお、サンプルに用いた音楽CDは、前回のレビューと同じく10曲を収録した再生時間40分のアルバムだ。

iTunesエンコード

 MP3のエンコードテストでは、プリセットとして用意されたエンコード条件から「両音質(160kbps)」と「標準音質(128kbps)」選び、それぞれのエンコードに要する時間をストップウォッチで手動計測している。

 さてエンコード時間だが、Core 2 Duo E6600搭載機が標準音質で49秒5、良音質で48秒0だったのに対し、Kentsfield搭載モデルは9630GXが46秒2(標準音質)と43秒8(良音質)、V900GX3が45.4秒(標準音質)と44秒1(良音質)と、アルバム全体で3〜4秒ほど高速という結果となった。

 Apple Lossless形式へのコンバートでは、Core 2 Duo E6600搭載機の36秒9に対し、9630GXは32秒4、V900GX3は31秒9と、4.5秒〜5秒の差がついた。MP3、Apple Losslesとも、1枚のアルバムをエンコードするだけなら差は小さいが、大量の音楽CDをまとめてHDDに取り込む際には、小さな差が積み重なって体感できるだけの時間差になる。

動画変換テスト

 最後に、携帯動画変換君を使った動画ファイルのコンバート時間を計測した。テスト内容は、再生時間約1時間のMPEG-2ファイル(映像ビットレート8Mbps、音声ビットレート192kbps/サンプリングレート48kHz、ファイルサイズ3.48Mバイト)で、これを320×240ドットのMPEG-4ファイル(映像ビットレート8Mbps、音声はビットレート192kbps/サンプリングレート8kHzのG.726形式)に変換し、処理が終了するまでの時間をストップウォッチで計測するというものだ。計測結果は、Core 2 Duo E6600搭載機の8分09秒7に対しMDVは7分50秒0と、20秒近くの開きが見られた。また、G-Tuneでの計測結果は6分49秒3と、MDVに対して1分以上も高速に処理を終えている。これはハードディスクの記録速度が時間差として現れたものだろう。

 実用アプリケーションを使った実測テストの結果は、いずれもKentsfield搭載モデルの処理速度がCore 2 Duo E6600搭載機に比べ高いことを示している。両テストともKentsfieldとCore 2 Duoの間で差は極めて小さく、スコアの差はCPUの動作クロックが影響したものと考えられるが、Webサイトの閲覧や文書の作成といった作業を行ないつつ、バックグラウンドで音楽ファイルのリッピングや動画のコンバートを行なうケースはめずらしくない。複数の作業を平行して行なう場合、クアッドコアのCore 2 Extreme QX6700を搭載した本機の方が、作業を快適に進められることは容易に想像できる。

将来性を考えればクアッドコアCPUの優位は明白

 クアッドコアCPUがその真価を発揮するのは、CPUに高い処理能力を求めるマルチスレッド対応アプリケーションを利用する場面だ。個人ユーザーにとっては手に余ると感じるかもしれないが、HDVカメラの映像編集や、市販されるBlu-rayタイトルとHD DVDタイトルの一部が採用したH.264形式の動画の再生など、今後は個人が使うPCにも高いCPU性能が求められるシーンが増えていく。また、マルチスレッドに対応したゲームでも、クアッドコアCPUの性能がプレイの快適さを高めてくれることは言うまでもない。

 価格はMDV-ADVANCE 9630GXが29万8830円、G-Tune MASTER PIECE-V900GX3が37万8000円となる。これが液晶ディスプレイを含めない本体単体の価格であることを考えれば高価な印象はぬぐえないが、両製品の性能がその価格に見合うだけのものであることも事実だ。パフォーマンスに1ランク上の余裕を求めるパワーユーザーや、ゲームプレイの快適さにこだわりを持つヘビーゲーマーなら、ぜひこの2製品を入手してその性能を体感して欲しい。

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提供:株式会社マウスコンピューター
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月15日