“Senseye+photo”で使い勝手が大幅アップ――BenQのHDMI搭載22インチワイド液晶「FP222WH-V2」(1/2 ページ)

BenQの「FP222WH-V2」は、1680×1050ドット(WSXGA+)表示の22インチワイド液晶ディスプレイ。HDMI入力端子と独自の画質補正技術「Senseye+photo」を搭載し、多目的に利用できる1台となっている。

» 2007年09月13日 10時00分 公開
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HDMI搭載の22インチワイド液晶が実売5万3000円前後で登場

FP222WH-V2。ボディカラーはブラックで統一されている

 BenQの液晶ディスプレイは、他社に先駆けてHDMI入力端子の積極的な採用と画面のワイド化を推し進めるなど、市場のトレンドを見据えた製品展開で定評がある。今回紹介する「FP222WH-V2」は、BenQが得意とするHDMIとワイド液晶パネルという2つのキーワードに合致した製品で、8月28日に発売されたばかりの新モデルだ。

 FP222WH-V2は、1680×1050ドット(WSXGA+)に対応した22インチワイド液晶ディスプレイ。高解像度かつ大型のワイド液晶パネルを生かすべく、HDMI入力端子を搭載しているのが特徴だ。さらに、進化した画質補正技術「Senseye+photo」(センスアイ・プラス・フォト)を搭載しており、全体的に高機能な仕上がりだ。

 価格はオープンプライスで、実売価格は5万3000円前後とコストパフォーマンスは非常に高い。この秋、HDMI搭載のワイド液晶ディスプレイを購入したいと考えているならば、FP222WH-V2は見逃せない1台と言えそうだ。

1680×1050ドット表示に対応した22インチワイド液晶パネルを搭載

 22インチワイド液晶パネルは、表示領域が473.76×296.1ミリと広く、A4サイズの書類を2枚並べて表示しても左右のスペースが余る。一般的な1280×1024ドットと比べて約1.35倍も高精細な1680×1050ドットの解像度に対応し、Word文書やPDF、スプレッドシートの編集などが余裕を持って行える大きさだ。Windows Vistaでは、デスクトップ画面の右端にサイドバーが表示されるが、FP222WH-V2ならば十分な作業領域が得られる。

 無論、写真や動画を表示する場合も、大画面かつ高精細な液晶パネルが臨場感を高めてくれる。液晶パネルの表面が非光沢処理で外光の映りこみがほとんどないため、照明の位置を気にせずに設置できるのもポイントだ。

 基本スペックは、輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比が700:1、応答速度が白→黒→白で5ms、視野角が上下170度/左右160度(コントラスト比5の場合)となっている。実際の表示傾向は、BenQの製品らしい力強い発色、適度な明るさ、明暗のメリハリが印象的だ。動画の応答性については、黒挿入技術「PerfectMotion」や中間階調の応答速度を高速化する技術「AMA」(Advanced Motion Accelerator)を備えた上位機種には追いついていないものの、通常の用途で動画のブレやぼやけが気になることは少ないだろう。

 本体サイズは518(幅)×170(奥行き)×422(高さ)ミリ、重量は約5.8キロだ。奥行きは170ミリと短く、設置しやすい。視野角はVAパネル搭載の上位機種ほど広くないが、スタンドのチルト角度を調整することで補える。スタンドは、上22度、下2度に調整することが可能だ。標準装備スタンドを外して、アームマウント(100×100ミリのVESA規格準拠)を接続することもできる。

奥行きは170ミリと短く、上22度、下2度のチルト調整に対応する(写真=左)。背面はシンプルなデザインで、スタンドにはケーブルをまとめるクリップがある(写真=中央)。液晶パネル部の背面には、HDMI、HDCP対応DVI-D、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、電源の端子が下向きに並ぶ(写真=右)

進化した画質補正技術“Senseye+photo”で色再現性を向上

左がSenseyeオフ、右がSenseyeオンの映像。これだけ表示傾向が異なる

 BenQ独自の画質補正技術「Senseye」が「Senseye+photo」に進化した点も大きな特徴だ。Senseye+photoについて語る前に、Senseyeについておさらいしておこう。Senseyeとは「コントラスト強化」「カラーマネジメント」「シャープネス強化」の3つの画像補正エンジンを組み合わせて最適化した技術だ。これにより、さまざまな映像ソースを自動でより鮮明に表示できる。Senseyeの詳細は、こちらの記事を参照してほしい。

 Senseyeを搭載する従来機種では、用途別に「スタンダード(標準)」「ムービー(動画)」「ダイナミクス」「フォト(写真)」の4つの画質モードが用意され、「スタンダード(標準)」を除くモードでSenseyeによる自動色補正が適用される仕様だった。Senseyeがオンの状態では、発色が鮮やかになり、明暗差が強調されるため、映像コンテンツを楽しむのに適した見栄えのよい表示になる。ただし、フォトレタッチなどで忠実な色再現性を求める場合は、Senseyeがオフになる「スタンダード(標準)」モードを使う必要があった。

 そこで登場したのが、新たに採用されたSenseye+photoだ。Senseye+photoとは、従来から搭載していた4つの画質モードに加えて、色再現性に配慮した「sRGB」モードを追加したものだ。sRGBモードを選択すると、ディスプレイの色温度やガンマカーブが色空間の国際標準規格であるsRGBに合うように最適化されるため、フォトレタッチやWebコンテンツの作成などを行う場合に、色の再現性を高められる。なお、「FP241VW」「FP94VW」には、sRGBの代わりにゲーム用の画質モードを追加した「Senseye+game」が搭載済みだ。

 画質モードの変更は、左側面のボタンでトグル式に切り替えられるため、作業内容に応じて直感的に最適なモードを選択することが可能だ。左側面の操作ボタンは上から、「電源」「ENTER」「上/輝度調整」「下/コントラスト調整」「MENU」「MODE」「INPUT」「ikey」の順番で並ぶ。アナログRGB接続時にikeyボタンを押すと、画面の水平/垂直位置、クロック、フェーズが自動調整される仕組みだ。MENUボタンでOSDメインメニューの起動、INPUTボタンで映像入力信号の切り替えを行う。

操作ボタンは液晶パネル部の左側面に搭載する(写真=左)。画面調整中に誤って押してしまうことがないように、電源ボタンは離れた位置に配置されている。Senseye+photoでは、sRGBモードが新たに追加された(写真=中央)。OSDのメインメニューからは、鋭さ(シャープネス)やカラー調整(色温度)の設定が可能だ(写真=右)。色温度は、標準、薄赤、薄青、ユーザー(RGB個別調整)の4種類から選べる

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日