5月22日から順次発売されているLet'snote2009年夏モデルでは、上記の新展開に加え、各モデルで2009年春モデルを継承しつつ、CPU性能を向上した。超低電圧版CPU(動作クロック1.40GHzのCore 2 Duo SU9400)と1280×800ドット表示の14.1型ワイド液晶ディスプレイを採用し、約10時間までバッテリー駆動時間を延長したF8シリーズの新製品(店頭販売モデル)など、ラインアップも強化されている。
また、高速なインテル製SSD「X-25M」(リード転送速度250Mバイト/秒)の採用で好評を博しているプレミアムエディションのSSD搭載モデルでは、容量が従来の倍となる大容量ドライブ(W8は160Gバイト、R8は128Gバイト)へと強化しつつ、従来モデルと同等の価格で購入可能となった。
PC USERのレビュー記事でも紹介したとおり、SSDを搭載するメリットは高速なデータアクセスとそれによるOSやアプリケーションの素早い起動などにある。ベンチマークテストの結果においても、リード/ライトともSSDモデルはHDDモデルに対して大きく上回る性能を示しており、特にリードでは10倍以上というスコアを出している。もちろん、数値面だけの話ではなく、スタンバイへの移行が短くなるというように、実用上の恩恵も多い。SSDの弱点がHDDより少ない容量にあるとされていたが、今回の容量増加もあいまって、存在価値はさらに高まったといっていいだろう。
しかも、より手の届きやすいハイスペックモデルでも、SSDの搭載がカスタマイズ項目で選択可能になったことも注目したい。R8のSSD(64Gバイト)搭載モデルなら、21万4950円から購入できる。速度におけるメリットだけではなく、SSD搭載によってバッテリー駆動時間が若干延長されるという点も見逃せない。
| Let'snote W8(SSD) | Let'snote W8(HDD) | rate(HDD=1) | |
|---|---|---|---|
| PCMark05:HDD - XP Startup | 111 | 7.8 | 14.23 |
| PCMark05:HDD - General Usage | 54.4 | 4.8 | 11.33 |
| PCMark05:HDD - Virus Scan | 81.5 | 66.5 | 1.23 |
| Crystal DiskMark 2.2:Seq−Read | 246.23 | 52.94 | 4.65 |
| Crystal DiskMark 2.2:Seq−Write | 79.53 | 45.30 | 1.76 |
| Crystal DiskMark 2.2:512K−Read | 201.22 | 20.38 | 9.87 |
| Crystal DiskMark 2.2:512K−Write | 79.58 | 27.48 | 2.90 |
| Crystal DiskMark 2.2:4K−Read | 16.701 | 0.328 | 50.92 |
| Crystal DiskMark 2.2:4K−Write | 35.434 | 1.031 | 34.37 |
| 2Gバイトのファイルを複製 | 36秒 | 105秒 | 0.34 |
| 790個のファイル(総量2Gバイト)を複製 | 46秒 | 115秒 | 0.40 |
| 起動からウェルカムメッセージ表示 | 40秒 | 60秒 | 0.67 |
| 休止移行 | 12秒 | 29秒 | 0.41 |
| 休止復帰 | 25秒 | 34秒 | 0.74 |
| シャットダウン | 9秒 | 10秒 | 0.90 |
Let'snote R1の登場以来、長らく同シリーズの展開を見守り続けているが、新モデル登場のたびに、もう“隠し球”はないだろうと抱いてしまう不安は、毎回のように裏切られている。“革天板”というのは意外なようで、ノートPCという道具には最もふさわしい付加要素ともいえる。色は黒革でジェットブラックモデルはもちろん、シルバーフェザーモデルにおいてもブラキッシュレザーは選択可能だ。あなたなら、どちらを選ぶだろうか?
革カバンは使い込めば使い込むほど“味”が出てきて、そこが魅力でもあるが、革張りのLet'snoteも時間とともに使い込んだ雰囲気が出てくるとロングテストを行ったパナソニックの開発スタッフは説明している。持つものを「ユーザー」ではなく「オーナー」と呼びたくなる風格を革張りのLet'snoteは持っている
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