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» 2009年06月29日 10時00分 公開

ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第6回:とがった技術で映像をもっと滑らかに――液晶ディスプレイの「I/P変換」とは? (3/3)

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「FORIS FX2431TV/FX2431」に搭載された高性能なI/P変換とは?

 FORIS FX2431TV/FX2431の名前が出たところで、これらの製品に新しく搭載された高性能なI/P変換についても触れておきたい。基本となる動き適応型と2-3プルダウン検出に加えて、前述した48Hz駆動との併用や、内部パラメータの柔軟な変更などにより、精度の高いI/P変換を実現している。具体的には、以下の4つの設定がある。

パーソナル空間向けのテレビチューナー搭載24.1型ワイド液晶ディスプレイ「FORIS FX2431TV」(写真=左)。「FORIS FX2431」はテレビチューナーを搭載しないモデルだ。I/P変換機能は基本となる「動画2-3」をはじめ、4つの設定が選べる(写真=左)

・設定1――「動画2-3」

 デフォルトの設定であり、ナナオが最も推奨するモード。通常は動き適応型のI/P変換を行いつつ、24fps映像が検出されると自動的に24fps(48Hz駆動)で再生する。動き適応型I/P変換における動画と静止画の自動判別、および動画/静止画が混在した映像の自動判別に関しては、最適と思われる判別のしきい値にチューニングされている。このさじ加減がナナオ独自の画作りを構成する要素になっている。

・設定2――「動画2-3/2-2」

 上記の「動画2-3」と同じ動作に加えて、30fps映像の自動検出も行う。30fps映像が検出された場合は30fps(60Hz駆動)で再生する。ナナオによると、30fps映像の検出精度は高くないことから、デフォルトの「動画2-3」設定には組み込んでいないとのことだ。また、動き適応型から2-3プルダウン検出による48Hz駆動へ切り替わりやすくした、しきい値のチューニングになっている。映像ソースが30fps/24fpsの混在と分かっている場合に最適な設定だ。

・設定3――「動画」

 2-3プルダウン検出のI/P変換と、上記「動画2-3/2-2」設定における30fps映像の自動検出を行わないモード。動き適応型に限定してI/P変換を行う。例えば、24fpsの映像に30fpsでテロップを流したり、ロケ先やスタジオの映像をピクチャーインピクチャーで合成表示するようなテレビ番組では、動き適応型と2-3プルダウン型の処理が頻繁に切り替わり、違和感が生じることがある。こうした場合に利用することで、映像表示の違和感を低減する設定だ。

・設定4――「静止画」

 動き適応型のI/P変換で動画と静止画を自動判別する際、しきい値を静止画に寄せたチューニング。静止画の映像信号がノイズなどの影響で動画と判別され、前半で述べたフィールド内補完の影響でチラついて見えるときに、この設定を選ぶことで低減される。ただし、動画を静止画と判別しやすくなるため、動画の表示でコーミングノイズが出やすくなる。静止画スライドショーなどの表示でチラつき感が気になるときに設定するとよいだろう。


 このようにI/P変換は今も進化し続けている技術であり、すべての映像ソースを自動で最も最適な手法でプログレッシブ化するのは難しいのが現状だ。しかし、I/P変換やそれと組み合わされる多数の画質向上技術の進歩により、液晶ディスプレイ/テレビの動画再生品質は着実に向上している。特にFORIS FX2431TV/FX2431のように複数の設定が選択できる製品を選べば、画質にこだわりがあり、表示する映像コンテンツに応じて画質を追い込みたいというユーザーのニーズも十分満たせるはずだ。

 なお、FORIS FX2431TVについての詳細は、こちらの記事(TV、PC、AV、Game、何でもござれ:ライフスタイルをもっと豊かにする“新しい扉”――テレビ搭載のフルHD液晶ディスプレイ「FORIS FX2431TV」と暮らす)も併せてチェックしてほしい。

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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年9月30日