X-Slimシリーズが日本だけでなく、欧州や北米、そして新興国でも強烈なインパクトを与えたMSI。その認知度は2010年もとどまらない。その理由をドイツで目撃した!
2008年の「Wind Netbook」、そして2009年の「X-Slim」と、じつに強烈なインパクトをユーザーに与え続けているMSI。ノートPCベンダーとしては、日本のメーカー、そして超大手のデルやヒューレット・パッカードと比べてややちょっと地味(それでも、Wind Netbookシリーズ以前から比べればその認知度は急激に上がっているが)だが、ワールドワイド、そして特に欧州におけるプレゼンスは日本では想像つかないほどに高い。
日本のユーザーには「台湾ベンダーの1つだよね」という認識がまだ多いが、欧州では、それこそ、デルやHP、日本のソニーや東芝とならぶ「グローバルなPCメーカー」というイメージが定着して久しい。その実力は欧州で発行されているPC関連専門誌のアワードを数多く受賞していることでも証明されている。
2008年にMSIが欧州でデルやヒューレット・パッカードと肩を並べる業績を上げた理由や、欧州における高いMSIのブランド力については、「DやHに負ける気がしねえ」というセリフが似合う“ドイツ”のMSIで紹介したが、経済状況がより厳しくなった2009年もMSIの勢いは変わらなかったようだ。MSIの欧州マーケットを管轄するスタッフによると、「2009年における欧州のPC市場は2008年の延長にあった。Netbookは2009年も著しく拡大してPC市場の持続的な成長を維持してくれた」と答えている。
MSIが欧州でこのように高く評価される理由はどこにあるのか。それについては「斬新でスタイリッシュな製品デザインと従来のMSIらしい高性能を重視した製品コンセプトが欧州をはじめとして世界中で注目されている」と分析してる。確かに、さきほど紹介した欧州のPC専門雑誌がMSIに与えたアワードもデザイン面を高く評価したコメントが多い。CeBITが行われるドイツでもデザインに優れた製品の贈られる「iF Design賞」を受賞している。
このように、“デザインの国”イタリアや“品質の国”ドイツをはじめとした欧州で2009年も高い支持を受けてきたMSIだが、2010年にはどのような新機軸でユーザーに訴えていくのだろうか。そのヒントについて、MSIの欧州スタッフは次のような気になる発言をした。
「2009年はメディアやメーカー的にCULVノートPCを強力にプッシュしてきたが、実を言うとこのカテゴリーの製品は意外と売れ行きが伸びていない。欧州のユーザーから聞こえてくるのは、“CeleonやCore 2 Soloを搭載したモデルは、Netbookより価格が高いのに性能がそれに見合って向上していない”という意見だ」
このため、MSIでは、CULVノートPCのラインアップをCore 2 Duo搭載モデルに集約するとともに、2009年の市場動向を「デザイン性と高性能が広く評価されたWind Top AEシリーズなどのAIO(液晶一体型PC)が、実際の売り上げでも成功して高いシュアを確保することができた。2009年はMSIがAIO市場でそのプレゼンスを確立し、欧州の出のシェア確保にむけて大きく踏み出した年といえる」と分析し、その結果を反映した製品を投入して世界市場に挑み続けるという。
その2010年の1月にMSIが米国で行われた2010 International CESで、新世代Atomを組み込んだプラットフォーム「Pine Trail-M」を採用する第2世代のNetbook「U135」「U130」、そして「U160」の3シリーズを発表し、2009年好調だったAIOでは、画面サイズを大型化してラインアップを充実させることを明らかにした。
U135はPine Trail-M採用の新世代Netbookで最初に登場したモデルとして、新年早々にレビュー記事を紹介しているが(その詳細については、元麻布春男のWatchTower:新旧Netbookをテストして次世代Atomの可能性を考えるといち早く登場した新世代Netbook「Wind U135」をいち早くチェックするを参照のこと)、もう1つの“Pine Trail-M”Netbookの「U160」は、2010 International CESで展示され、グローバルでは発表も済んでいるが、日本ではまだ正式発表されていない。しかし、2010年の日本市場で重要な製品として位置付けられているのは間違いない。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年3月31日