「Diamondcrysta WIDE RDT233WX-S(BK)/RDT233WX(BK)」は、お手ごろで“多目的に使える高画質ディスプレイ”を求めるアクティブユーザーにおすすめの「マルチメディアスタンダード」モデルだ。ベストバランスの選択肢といえる。
多彩なラインアップを擁する三菱電機のマルチメディア液晶ディスプレイにおいて、基本となる「マルチメディアスタンダード」という位置付けの23型フルHDモデルが「Diamondcrysta WIDE RDT233WX-S(BK)」と「Diamondcrysta WIDE RDT233WX(BK)」だ。前者が光沢パネル、後者が非光沢パネルを採用する以外、スペックはほぼ同じとなっている。ちなみに今回取り上げる6モデルの中で、光沢パネルを採用するのはRDT233WX-S(BK)だけだ。
これらは、2010年5月に登場してロングセラーとなった人気機種「Diamondcrysta WIDE RDT232WX-S(BK)」と「Diamondcrysta WIDE RDT232WX(BK)」の後継モデルだ。RDT232WX-S(BK)とRDT232WX(BK)から、超解像技術を実現する「ギガクリア・エンジンII」と、中間階調の応答速度を高める「オーバードライブ・チェンジャー」による国内最速※の3.8ms(中間階調)という高速応答、2系統のHDMI入力にD5入力などの特徴を継承しつつ、白色LEDバックライトや薄型電源ユニット、新映像エンジンなどの採用で、ボディデザインや機能面をより磨き上げてきた。2011年5月30日に発売されたばかりだが、早くもヒットのきざしを見せている。
※国内販売のPC用IPS方式液晶パネル搭載ディスプレイ(スタンドアロンタイプ)において(2011年5月19日現在、三菱電機調べ。「オーバードライブ・チェンジャー」モード2選択時。モード1選択時は5.8ms GTG)
RDT233WX-S(BK)とRDT233WX(BK)は、白色LEDバックライトと薄型の電源ユニットを採用することで、本体部分に電源を内蔵しながら厚さを39ミリに薄型化(スタンド含まず)し、重量も従来機の約6.3キロから約4.4キロに軽量化したほか、アルミダイキャストの台座部で剛性と質感にもこだわった。スタンドは取り付け位置を変更することで、3段階(1段階:15ミリ)の高さ調節が行える。また、白色LEDバックライトによってCRO動作時のコントラスト比を従来機の5000:1から8000:1に高めつつ、標準時の消費電力は従来機の57ワットから49ワットに抑えた。
超解像技術を実現する映像エンジンは「ギガクリア・エンジンII」に強化。チラツキが発生しやすい部分を自動検知し、超解像処理によってその発生を防止するほか、超解像レベル/ブロックノイズリダクションの各調整範囲を入力映像の解像度に合わせて自動設定したり、肌色部分の超解像効果をコントロールすることでしわや体毛を強調しない、といった超解像処理に対応する(上位機種が対応するエリアコントラスト機能は非搭載)。指定した領域だけに超解像などの高画質化技術を適用できるWindows Vista/7用ソフト「ギガクリア・ウインドウ」も、同社のWebサイトから無償ダウンロードで手に入れられる。
入力端子も充実しており、2系統のHDMIをはじめ、D5、DVI-D、D-Subの計5系統を装備。アナログでHD映像の入力が可能なD5端子の搭載は、国内メーカーならではの配慮だ(D端子は主に日本でのみ普及している端子)。カードリモコンが付属するため、複数台の機器を接続していても入力切り替えや画質調整は手軽に行える。
今回取り上げる6モデルのうち、RDT233WX-S(BK)とRDT233WX(BK)だけの特徴として、カラーマネジメントソフトウェアの「EASYCOLOR!3」に対応している点も覚えておきたい。別途カラーセンサー(測色器)を用意しなくても、付属の色調整用チャートと画面表示を見比べながら簡単操作で色合わせができ、プリントと画面の色味を近づけられる。カラーマネジメントこだわるユーザーには、カラーセンサー(測色器)を使用したハードウェアキャリブレーションに対応している部分も見逃せない。デジタルカメラで撮影した写真をレタッチしてプリントする場合に重宝するだろう。
実売価格は光沢パネルのRDT233WX-S(BK)が4万2800円前後、非光沢パネルのRDT233WX(BK)が3万9800円前後と、リーズナブルな価格帯といえる。3000円ほど高くなるが、映像コンテンツの表示用途が大半で、色鮮やかな発色を望むならば、RDT233WX-S(BK)を選ぶとよいだろう。映像コンテンツの表示に加えて、Webブラウズやメール、オフィスアプリなど、PCの一般用途でも使うことが多ければ、非光沢で画面への映り込みがないRDT233WX(BK)をおすすめしたい。
RDT233WX-S(BK)とRDT233WX(BK)は、上位機種が持つゲームに特化した動画ブレ抑制技術や、倍速補間、3D立体視といったスペシャルな付加機能こそないが、マルチメディア液晶ディスプレイとして画質、機能、使い勝手、デザイン、そして価格に至るまでのバランスが取れており、幅広い用途をハイレベルにこなす完成度の高いモデルに仕上がっている。もし明確な用途がなく、6モデルの機種選定で迷っているならば、まずはRDT233WX(BK)を検討してみるのが無難だろう。人気機種の後継はやはり押さえておきたい。
「Diamondcrysta WIDE RDT233WX-S(BK)/RDT233WX(BK)」の主な仕様 | ||
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製品名 | Diamondcrysta WIDE | |
形名 | RDT233WX-S(BK) | RDT233WX(BK) |
カテゴリー | マルチメディアスタンダード | マルチメディアスタンダード |
液晶方式 | IPS 60Hz(グレア) | IPS 60Hz(ノングレア) |
3D立体視 | − | − |
倍速補間 | − | − |
シネマモード | − | − |
MP ENGINE | − | − |
超解像技術(本体内蔵) | ギガクリア・エンジンII(エリアコントラスト非搭載) | ギガクリア・エンジンII(エリアコントラスト非搭載) |
超解像技術(対応ソフト) | ギガクリア・ウインドウ(Webダウンロード) | ギガクリア・ウインドウ(Webダウンロード) |
応答速度(GTG) | 3.8ms | 3.8ms |
MPRT | − | − |
スルーモード | − | − |
バックライト | 白色LED | 白色LED |
輝度 | 250カンデラ/平方メートル | 250カンデラ/平方メートル |
コントラスト比 | 8000:1 (CRO非動作時1000:1) | 8000:1 (CRO非動作時1000:1) |
表示色 | 約1677万色 (10ビットガンマ) | 約1677万色 (10ビットガンマ) |
視野角 | 上下178度、左右178度 | 上下178度、左右178度 |
PinP | − | − |
3次元IP変換 | − | − |
DV MODE | 7モード(スキップ対応) | 7モード(スキップ対応) |
画面サイズ(スケーリング) | フル、アスペクト | フル、アスペクト |
AVアスペクト(ポータブル) | − | − |
オーバースキャン | する/しない | する/しない |
EASYCOLOR!3 | ○ | ○ |
ECO Professional | ○ | ○ |
映像入力 (HDMIは音声も入力) | ミニD-Sub、DVI-D(HDCP対応)、HDMI×2、D5 | ミニD-Sub、DVI-D(HDCP対応)、HDMI×2、D5 |
音声入力 | RCA L/R、ステレオミニ | RCA L/R、ステレオミニ |
音声出力 | ヘッドフォン(ステレオミニ) | ヘッドフォン(ステレオミニ) |
ステレオスピーカー | 2ワット+2ワット | 2ワット+2ワット |
ウーファー | − | − |
DIATONEリニアフェイズ | − | − |
リモコン | カードリモコン | カードリモコン |
チルト調整 | 上20度、下5度 | 上20度、下5度 |
スイベル調整 | − | − |
高さ調整 | 15ミリ×3段階(スタンド装着位置変更) | 15ミリ×3段階(スタンド装着位置変更) |
壁寄せスタンド | − | − |
縦型表示 | − | − |
デザイン | 薄型デザイン(本体厚39ミリ)、アルミダイキャストスタンド | 薄型デザイン(本体厚39ミリ)、アルミダイキャストスタンド |
本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 545×170×最大394ミリ | 545×170×最大394ミリ |
重量 | 約4.4キロ | 約4.4キロ |
消費電力 | 標準49ワット、スリープ/オフモード時0.5ワット以下 | 標準49ワット、スリープ/オフモード時0.5ワット以下 |
実売価格 | 4万2800円前後 | 3万9800円前後 |
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提供:三菱電機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年7月19日