見た目はスタイリッシュなUltrabookそのものだが、タブレットをはじめ、4つのスタイルに変形できる機構もスマートに搭載。“新世代”の魅力が詰まったコンバーチブルタイプのUltrabookは、PCの買い替えや新規購入で積極的に検討すべき製品だろう。
第4世代インテル® Core™ プロセッサーは、高いパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動を両立。必要に応じて自動で動作周波数を引き上げる機能、強化されたビルドイン・ビジュアル機能により、PCの可能性を大きく広げているのが魅力だ。
ここ2〜3年、PC業界の主役は「Ultrabook」だった。薄型軽量ボディで高性能、そして長時間のバッテリー駆動が可能という特徴から、幅広いユーザーの支持を集めている。
その流れを受け、今後の主役として期待されているのが「コンバーチブルタイプ」の新世代Ultrabookだ。変形機構によって、クラムシェルノートPCとしても、タッチ操作のタブレットとしても使える“一粒で二度おいしい”製品である。
コンバーチブルタイプのノートPCは、タッチ操作を強く意識して開発されたWindows 8の発売以降に数を増やしてきたが、操作性をさらに洗練させたWindows 8.1、そして高性能と長時間のバッテリー駆動を両立できる第4世代インテル® Core™ プロセッサーがリリースされたことから、これまで以上に魅力ある製品が続々と登場してきた。
富士通の「FMV LIFEBOOK TH90/P」は、まさにそんな新しい時代を感じさせるコンバーチブルタイプのUltrabookだ。スリムボディに液晶ディスプレイを180度横に回転できる「Shift Hinge」機構を搭載し、通常のクラムシェルノートPCと同様の「ノートPCスタイル」、タブレットと同じスレート型の「タブレットスタイル」に加えて、「シアタースタイル」に「バリアススタイル」といった4つのスタイルに変形でき、用途や場面に応じて使い分けられる。
液晶は高精細で美しいIGZOディスプレイ、CPUはパワフルで電力効率に優れた第4世代インテル® Core™ プロセッサーを採用し、約13.5時間と長時間のバッテリー駆動もこなす。Ultrabookとしてトレンドの性能、機能、使い勝手をすべて備えていながら、スタイルチェンジによって、タブレットとしても活用できることが大きな魅力だ。
TH90/Pは店頭向けのカタログモデルだが、ここでは富士通 WEB MARTの直販限定カスタムメイドモデル「WT1/P」に注目したい。TH90/Pをベースとして、メモリやストレージの容量、オフィスソフトの有無など、用途や予算に応じて柔軟に構成を選択できるからだ。WT1/Pが提供する「4つのスタイル」がどのようなシーンで活躍するのか、じっくり見ていこう。
1つめは「ノートPCスタイル」、つまり通常のクラムシェル型Ultrabookの格好だ。WT1/Pは、Shift Hingeによる変形機構が最大の特徴だが、クラムシェルノートPCとしての性能、機能、使い勝手も一級品といえる。
まず、IGZOディスプレイを採用した画面がとにかく美しい。タッチパネルを備えながら、13.3型ワイドで2560×1440ドットの“超”高解像度表示に対応し、画素密度は221ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と高密度だ。実際に画面から10センチ程度まで目を近づけても、ドットを視認できない精細な表示が味わえる。
高解像度のディスプレイは、多くの情報を1画面に表示できるのもメリットだ。2560×1440ドットでは、1920×1080ドット(フルHD)の約1.8倍、1366×768ドットの約3.5倍も多く情報を表示できる。13.3型という画面サイズを考えると、等倍表示(OS標準の96dpi)ではアイコンやテキストが小さすぎるため、拡大表示して使うことが一般的だが、150%に拡大したとしても13型クラスのノートPCでは広い表示領域を確保できる。
同時に複数のウインドウを開いて並べ、PDFやWebページなどを参照しながらの文書作成もはかどるし、左右にパレットなどが配置されるクリエイティブ系アプリケーションの作業もやりやすい。プレゼンテーションの資料作成、表計算のデータ集計、写真編集、プログラミング……どんな用途でも作業効率の向上に貢献するのは間違いないところだ。
作業効率といえば、入力環境のよさも見逃せない。押し心地にこだわった「ナチュラルフィットキーボード」はキーピッチ19(横)×18(縦)ミリとゆとりがあるサイズで、配列も素直だ。わずかな凹みがあって自然に指を置きやすい「球面シリンドリカルキートップ」を採用し、タッチ感も良好で、スムーズに文章入力が行なえる。タッチパッドも広く取られており、使いやすい。
使い勝手の向上には、PCとしての基本性能が高いことも必須だが、CPUはインテル® Core™ i5-4200U プロセッサー(1.6GHz/最大2.6GHz)を採用する。カタログモデルのTH90/Pは、8Gバイトのメモリ、500GバイトのハイブリッドHDDを備えるなど、メインPCとしても通用するスペックだ。
さらにカスタムメイドモデルのWT1/Pでは、メモリ4Gバイトの構成やデータストレージに256Gバイト/128GバイトのSSDを選択できる。SSDを搭載すれば、さらなる高速化と省電力化が図れるので、快適さにこだわるならば、積極的に検討すべきだ。さらに予備のACアダプタやバッテリーの追加、Office Home and Business 2013の有無など、予算や用途に合わせて仕様を選べるのは気が利いている。
通信機能も充実しており、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HSのほか、薄型のUltrabookでは省かれがちな有線LANも標準装備している。薄いボディに収めるため、有線LANコネクタは引き出し式だ。有線LANしか使えないホテルなどはまだ多いだけに、出張が多いビジネスマンにとってはありがたい装備だろう。
2基のUSB 3.0、SDXC対応SDメモリーカードスロット、HDMI出力を備えるなど、その他の端子類もUltrabookとして十分な内容で、周辺機器との連携もスムーズに行える。液晶ディスプレイの下には指紋センサーも搭載している。一度登録しておけば、Windowsへのログオン時、Webサイトへのログイン時のパスワード入力を指でスライドするだけで代行できて便利だ。
ボディはフラットなフォルム、直線的でシャープなラインが印象的だ。シンプルなデザインながら表面仕上げは丁寧で、全体に美しく仕上がっている。本体サイズは320.8(幅)×235(奥行き)×17.1〜19.3(高さ)ミリ。ヒンジ機構があるぶん、13型クラスの画面を搭載した普通のUltrabookよりフットプリントは少し大きめだが、そのぶんスリムさが際立つ。クラムシェルノートPCのように液晶を閉じて手軽に持ち運べる。
ボディ内部の隙間を徹底的に排除した「超圧縮ソリッドコア」構造の採用により、薄型でも強度は十分確保されており、実際に手に持ったときの剛性感も高い。さらに、タッチパネル部には傷がつきにくく、衝撃にも強い旭硝子の強化ガラス「Dragontrail」を採用する。
その結果、天板全体に約200kgf(重量キログラム)の重み(天板全面加圧試験より)、天板の1点に約35kgfの重み(天板一点加圧試験より)がかかっても耐えられるタフさを兼ね備えているのは頼もしい。
底面に備えた着脱式のバッテリーは容量が45ワットアワーで、約12.5時間と長時間のバッテリー駆動に対応する。使用状況にもよるが、1日中バッテリー駆動だけで十分な場合も多いだろう。ACアダプタもスティック型で軽量なので、かさばらずスマートに携帯できるのがうれしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年3月11日