バッテリー駆動時間は、2in1モデルが約6.2時間、クラムシェルモデルが約7.4時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)だ。
試しにWi-Fi 6の無線LANで常時接続、キーボードバックライトオフ、画面の輝度が約40%という条件でバッテリーのテスト(PCMark 10/Modern Office Battery Life)を行ったところ、2in1モデルは7時間3分と公称値以上、クラムシェルモデルは6時間54分と、公称値に近い駆動時間だった。公称値と駆動時間が逆転しているが、公称値を裏付ける結果がしっかりと出ていることには変わりない。
このテストは、ビデオ会議やWebブラウズ、オフィスアプリの操作といった作業をインターバルを挟みつつ行うという実運用に近い内容なので、価値があるだろう。
なお、充電端子はThunderbolt 4(USB Type-C)を利用する。2基あるポートどちらでも充電に利用でき、付属のACアダプターでは、1%から60%までをわずか40分弱でチャージする急速充電を利用可能だ。USB Power Delivery(PD)に対応しており、いざというときには市販のACアダプターやモバイルバッテリーを使うこともできる。
ビジネスの生産性という部分では、主要な入力手段であるキーボードの品質は見逃せない要素だ。その点も、本製品はしっかりとこだわっている。
主要キーのキーピッチは約18.75mmとゆとりがあり、Enterキーなどやや細長いキーはあるものの、さほど違和感のないレイアウトを維持できている。
キーストロークも約1.5mmと深めに確保されている。キートップにはわずかなくぼみ(約0.15mm)を付けており、指がキートップに自然になじむ。スイッチの感触も反発が強すぎることなく安定していて、長文入力時も快適に行え、疲れも感じにくい仕上がりだ。
また、キーの入力音も静音で、ビデオ会議中などにタイプ音が耳に付くといったこともない。防滴仕様で5000回の入力テストを実施するなど、耐久性にも配慮しているのは見逃せないところだ。
インタフェースを豊富に備えるのも、ASUS ExpertBook B5の特徴だ。先進のThunderbolt 4 (USB Type-C)ポートを2基備えており、どちらのポートでも最大40Gbpsの高速データ転送、デュアル4Kディスプレイ出力、USB PDによる充電が行える。
加えて、USB 3.2 Gen 2 Type-Aを1基、4K映像出力に対応したフルサイズのHDMI 2.0、ヘッドフォン/マイク兼用(3.5mm)の各端子を装備する。
通信機能は、Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.1を標準で備える。付属する専用アダプター(microHDMI形状)経由で有線LAN(1000BASE-T)も扱えるのは心強い。
ビジネスにおいては、本体装備のインタフェースは多ければ多いほどよい。備品が増えれば管理の手間も、紛失や携帯し忘れのリスクも増える。
薄型ながら先進的で、多用途に使えるThunderbolt 4に加えて、HDMIやUSB Type-Aといった従来の端子も備えるASUS ExpertBook B5は、ビジネスシーンにおいて大きな強みといえるだろう。
基本スペックは、CPUにIntelの開発コード名「Tiger Lake」を採用する。2in1モデルの方が上位の内容で、4コア8スレッドのCore i7-1165G7(2.8GHz〜4.7GHz)に16GBのメモリ(DDR4-3200)、ストレージは512GBのPCI Express SSDを搭載している。
クラムシェルモデルはコスパを重視した内容で、CPUが4コア8スレッドのCore i5-1165G7(2.4GHz〜4.2GHz)、メモリが8GB(DDR4-3200)、ストレージが512GBのPCI Express SSDとなっている。
クラムシェルモデルもビジネスを快適にこなすには十分な内容だが、2in1モデルの内容ならば、写真や動画を多用したリッチなプレゼンテーションを制作したり、Zoomで凝ったバーチャル背景を利用しつつ、ホストになって録画も同時に行ったりする処理にも余裕をもって対応できるだろう。
パフォーマンスの目安となるベンチマークテストとして、PCMark 10を実行してみた。結果はご覧の通りだ。PCの起動やアプリの起動を含めた日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)と、いずれも3年前のビジネスPCを圧倒する内容で、快適なビジネス性能を実証している。
動作音も静粛だ。特にバランスモードでは顕著で、実行中も意識しないと分からない程度に静かで驚く。パフォーマンスモードでは少し大きくなるものの、それでも体感で大抵の空調機器よりは小さな音にとどまる。
続いて、ビジネスシーンで役立つ部分を見ていこう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年9月12日